革靴の紐の通し方完全ガイド!基本の3パターンを徹底解説
こんにちは。コロモビトのライター、コガタです。
ビジネスはもちろん、冠婚葬祭などのフォーマルな場面においても欠かせないアイテム、革靴。
日本人が革靴を履くようになってから150年以上が経ち、今ではさまざまなデザインの革靴が登場しています。
しかし、ふと疑問が湧きました。
「靴紐の通し方って、いくつあるの?」
見た目の印象を大きく左右する靴紐ですが、意外とその通し方や結び方を気にしたことがない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
前編:「よく使われる靴紐の通し方」
後編:「靴紐の結び方」
の二部構成でお届けします!
それでは早速、前編「靴紐の通し方」から見ていきましょう。
靴紐の通し方「シングル・パラレル・オーバーラップ」について解説
革靴の靴紐の通し方には、よく使われる3種類があります。それぞれの特徴と手順を詳しくご紹介していきます。
スタンダードな「シングル」
靴紐が平行に並ぶ通し方。シンプルな手順で紐通しができ、紐を絞めたり緩めたりするのも容易なのが特徴です。見た目もスッキリと上品な印象を与えてくれますので、ビジネスシューズやドレスシューズに広く用いられる標準的(スタンダード)な通し方です。
手順①
一番下の通し穴に、外から内に向かって 長さが左右均等になるように紐を通します。
手順②
白紐を左側の一番上の通し穴に、内から外へ向かって通します。
(この紐は対角線状に通った状態で、一旦そのままにしておきます。)
手順③
赤紐を、右側の下から二番目の通し穴に内から外へ向かって通します。
そのまま同じ赤紐を、左側の同じ高さの通し穴に外から内へ向かって 通します。
手順④
手順③と同じ要領で、右側の下から三番目の通し穴→左側の下から三番目の通し穴…と、交互に通していきます。
手順⑤
最後に、赤紐を右側の一番上の通し穴に内から外へ通します。
左右の紐の先端の長さを均等に整えます。
手順⑥
紐をしっかり結び、平行に並んだ美しい仕上がりを確認すれば完成です。
無駄がなく、スマートな印象 に仕上がるので、革靴の見た目をより引き締めてくれます。
スマートな印象の「パラレル」
シングルと同様に靴紐が平行に並ぶ通し方で、上品な印象を足元に与えてくれます。
シングルに比べやや複雑な通し方ですが、その分紐が緩みにくく、しっかりフィッティング出来るのが特徴です。
一日中履いていることの多い方にはお勧めの通し方です。
手順①
一番下の通し穴に、外から内に向かって 長さが左右均等になるように紐を通します。
手順②
まずは白紐を左側の下から三番目の通し穴に、内から外へ向かって通します。
次に赤紐を右側の下から二番目の通し穴に、内から外へ向かって通します。
手順③
赤紐を左側の下から二番目の通し穴に、外から内へ向かって通します。
さらに、赤紐を右側の下から四番目の通し穴に、内から外へ向かって通します。
手順④
白紐を右側の下から三番目の通し穴に、外から内へ向かって通します。
手順⑤
白紐を左側の一番上の通し穴に、内から外へ向かって通します。
赤紐を左側の下から四番目の通し穴に、外から内へ向かって通します。
最後に、赤紐を右側の一番上の通し穴に、内から外へ向かって通します。
こうして前面に 4本の平行な靴紐が通った状態になります。
左右の紐の先端の長さを均等に整えます。
手順⑥
紐をしっかり結び、平行に並んだ美しい仕上がりを確認すれば完成です。
見た目はシングルとほとんど変わりませんが、紐を交互に通すことによって 紐の緩みが起こりにくく、しっかりとフィットするので、快適な履き心地が得られます。
カジュアルな印象の「オーバーラップ」
「オーバーラップ」は、左右の靴紐を交差させながら編み上げるように通していく方法です。
しっかりと絞めることができ、緩みにくいという特徴があり、スニーカーや登山靴などでよく使用されています。
また、見た目もカジュアルで、動きのある表情を作り出すので、カジュアルなスタイルにぴったりです。
手順①
一番下の通し穴に、外から内に向かって 長さが左右均等になるように紐を通します。
手順②
白紐を左側の下から二番目の通し穴に、外から内に向かって通します。
手順③
赤紐を右側の下から2番目の通し穴に、外から内に向かって通します。
手順④
手順②と同様に、赤紐を左側の下から三番目の通し穴に外から内に向かって通します。
手順⑤
手順③と同様に、白紐を右側の下から三番目の通し穴に外から内に向かって通します。
手順⑥
白紐と赤紐を順番に外から内に向かって通し、それぞれを一番上の通し穴に外から内に向かって通します。
手順⑦
紐が編み込まれるように交差した状態の仕上がりになり、動きのある表情が生まれます。シングルやパラレルに比べると、カジュアルでスポーティな印象になります。
しっかりと紐を絞めることができ、動きやすさを求めるシーンにも最適な通し方です。
おわりに
革靴の靴紐の通し方には、シンプルな「シングル」、フィット感を重視した「パラレル」、そしてカジュアルで動きのある印象を与える「オーバーラップ」など、さまざまなスタイルがあります。それぞれの通し方には独自の特徴とメリットがあり、シーンに合わせて選ぶことが大切です。
自分のスタイルや用途に合わせて、最適な通し方をマスターして、さらに魅力的な足元を作り上げてください。
次回は「靴紐の結び方」について解説しますので、ぜひそちらもチェックしてくださいね。
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