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再販待ってました!FOB FACTORYの名作「F0538 スタプレ ワイドトラウザー」徹底解剖!

こんにちは!コロモビト.ライターのチバです!

本日は、FOB FACTORYの名作「F0538 スタプレ ワイドトラウザー」についてお話したいと思います。

2024春に登場し大好評だったスタプレ ワイドトラウザー。
特に人気の高かったグレーは即完売。

皆さまから多くのご要望をいただき再生産する予定でしたが、なんと生地が廃盤に。
代わりになる生地を探すこと数か月・・・ようやく納得のいく生地が見つかり、生産となりました!

今回はFOB版スタプレについて、商品ページでは書ききれなかった話や誕生秘話など、とことんお話したいと思います!

目次
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FOB FACTORYについて

まずは、FOB FACTORYを知らない方の為にサクッとブランドの紹介から。


FOB FACTORY(F.O.Bファクトリー)は、岡山県倉敷市児島に拠点を構える日本が誇るブランド。
全工程を日本国内で行うことにこだわり、熟練の職人たちが一つひとつ丁寧に製品を仕上げています。


ワークやミリタリー、ジーンズなど、普遍的なアイテムをベースにしながらも「古着では手に入らない、合わせづらい」そんな憧れのアイテムを現代の視点で再構築。


着るほどに風合いが増し、古着以上のエイジングを楽しめるのはFOBの服ならでは。
FOBが掲げいるのは「3年後に買って良かったと思える服作り」
・・・いやいや、3年後どころか10年後も愛せる逸品です!

流行に左右されず永く愛せる一着を。
そういったファッションの楽しみ方を教えてくれるブランドです!

私自身もFOBに出会い、服に愛着を持ちエイジングさせる楽しさを知りました。 

Levi’sの「STA-PREST(スタプレ)」について

引用:https://www.levistrauss.com/

 

続きまして、今回のデザインの元ネタとなったリーバイスのスタプレについて簡単に説明を。

リーバイスの「STA-PREST(スタプレ)」は、1964年に誕生したノンデニムパンツの名作。
洗濯しても縮まずシワになりにくい特性を持ち、耐久性のあるセンタープレス加工が施されています。

色落ち等エイジングを楽しむデニムとは真逆、どれだけ洗濯しても”変わらないこと”がこのパンツの魅力です。

アメリカには、日本のような天日干しの習慣はなく、基本的に乾燥機を使用するので縮まずシワになりにくいパンツは画期的でした。

その利便性を証明するため、当時のセールスマンが洗濯機を営業車に積み、繰り返し洗ってもシルエットが崩れないことを実演販売していた逸話も。

スタプレは1960年代後半アイビールック全盛期のアメリカで大流行し、カジュアルからキレイめまで幅広いスタイルに活躍。デザイン性と機能性を兼ね備えた一本です。

「F0538 スタプレ ワイドトラウザー」徹底解剖!

FOBFACTORY(FOBファクトリー)
 

それでは、本題である「F0538 スタプレ ワイドトラウザー」についてお話しします。
その名の通りリーバイスのスタプレの特徴的なセンタープレスと実用性をFOB FACTORYが現代風にアレンジした一本。

基本的なデザインは踏襲しつつも「生地感」や「シルエット」で大人の男性が着用しやすい上品な雰囲気になっています。

FOB FACTORYのアレンジを一つずつ見ていきましょう!

生地感

FOBFACTORY(FOBファクトリー)

このパンツに使用されている生地は、ポリエステルにコットンを混紡したホップサック生地。


ホップサック生地とは、ビールの原料である「ホップ」を入れる麻袋に似ていることから名付けられた生地。
細い強撚糸を平織りで仕上げており、通気性、耐久性、耐シワ性に優れています。
また、目が粗い構造により軽やかな風合いを持ちながら、麻袋のような高い強度を実現。
さらに適度な光沢感とハリが特徴です。


従来のスタプレのポリエステル100%素材に比べ、コットンを加えることで化繊特有の安っぽい光沢感を軽減しヴィンテージライクで上品な風合いに。
昔のスタプレの様なパキッとした感じではなく、程よい肉感とハリが素晴らしい生地感です。

ここで前回の生地との違いについて触れておきます。
前回はポリウレタンが2%入っており、ほんの少しストレッチ性がありましたが、今回はポリエステルとコットンのみ。
実際に私も穿き比べてみましたが、正直なところ、履き心地に関してはほとんど違いを感じられませんでした。

シルエット

FOBFACTORY(FOBファクトリー)

シルエットは、一般的なスタプレで見られる裾がやや広めのブーツカット的なシルエットではなく、現代のスタイルに合わせやすい形に変更。

名称にワイドとありますが、ヒップ周りから太腿周りが良い感じに太く、裾に向かって緩やかに細くなるキレイなテーパードシルエット。


ズドンじゃなくてストンと綺麗に落ちるシルエットで、「上品さ」と「リラックス感」が絶妙なバランスで調整されたオンオフどちらでも万能に使える一本に。

L型のフロントポケット通称「Lポケ」

フロントポケットは、スタプレによく見られる特徴的なLポケを再現。

逆にバックポケットは生地の上から貼り合わせた「貼りポケ」がスタプレでは一般的ですが、内張りの片玉縁仕様に。

ここは、後ほどお話するスタプレの後継モデル「アクションスラックス」の仕様に近いです。

こういったディテールが、どんなアイテムを合わせてもカジュアルになり過ぎず、大人の男性が履きやすいポイントではないでしょうか。

製作裏話。こうしてFOB版スタプレは誕生した!

私の先輩がFOB FACTORYの担当者と商品の話をしていた時のこと。
人気アイテムのベイカーパンツやジーンズもいいけど、もう少しキレイめに穿ける上品なパンツがあってもいいんじゃない? そんな話題が出ました。

そのとき、ちょうど先輩がリーバイスの「アクションスラックス」を穿いていて「こんな感じのパンツどうでしょう?」と提案したのがスタートでした。

「アクションスラックス」は、リーバイスの「STA-PREST」の後継モデルでビジネスカジュアルウェアとして人気の名作。

ただ、リーバイスのスタプレやラングラーのランチャードレスパンツに比べて、スラックス感が強くちょっと合わせづらい印象です。

そこでもう少し無骨さをプラスしたらどうだろう、と試行錯誤を重ねることに。
そして、「アクションスラックス」と「スタプレ」のいいとこ取りをしつつ、FOBらしいこだわりで生地感やシルエットをアップデート。


こうして、FOBの新たな名作「スタプレワイドトラウザー」が完成したのです!

【おまけ】Levi’s「スタプレ(アクションスラックス)」と比べてみた!

というわけで、先輩にFOB版スタプレ誕生のきっかけとなった「アクションスラックス」を持ってきてもらいました!笑
せっかくなので簡単に違いを見てみましょう!

左が「Levi’s」 右が「FOB」(どちらもW78cm)


特徴的なLポケは、パッと見た感じは同じですが、ほんの少しだけFOBの方がポケット幅が狭いんです。
生地の違いもあると思いますが、よりスッキリとした印象で上品さが増して見えます。

上が「Levi’s」 下が「FOB」


バックポケットは、どちらも内張りの片玉縁仕様です。
ただ、FOBはボタンを無くすことで、より洗練されたデザインに。
ボタン一つの違いですが、だいぶ違った印象を受けます。

左が「Levi’s」 右が「FOB」 

写真では伝わりにくいですが、光沢感とハリ感に明確な違いがあります。
Levi’sは、化繊特有の光沢があり、とろみのある生地感が特徴です。一方、FOBは先述した通り、光沢を抑えて程よいハリを持たせた仕上がり。

実際に比べてみて、FOB版スタプレはLevi’sを元にしつつ、その役割は明確に異なるように感じました。

よりカジュアルなスタイルを楽しみたいならLevi’sを、上品さをプラスしたいならFOBを選ぶのが正解なのではないでしょうか。

それぞれが異なる魅力を持ち、どちらもワードローブにあれば大活躍間違いなしのアイテムです。

すでにLevi’s版をお持ちの方も、ぜひFOB版を試してみてください!

FOBFACTORY(FOBファクトリー)
FOB FACTORY(FOBファクトリー) F0538 スタプレ ワイドパンツ
¥17,600
 
▼前回モデル
FOBFACTORY(FOBファクトリー)
FOB FACTORY(FOBファクトリー) F0529 スタプレ ワイドトラウザー
¥17,600
 

おわりに

いかがでしたでしょうか?
FOB FACTORYの「スタプレ ワイドトラウザー」は、Levi’sの名作をリスペクトしつつ、現代的なエッセンスを取り入れたFOBならではの一本です。

上品さと無骨さが絶妙なバランスで融合したこのパンツは、カジュアルにもフォーマルにも使える万能アイテム。


ぜひ、その魅力を手に取って感じてみてください!皆さまのワードローブに、新たな定番が加わることを願っています。


 コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。


よろしければブックマークよろしくお願いいたします。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事の執筆者 やなちば
この記事の執筆者 やなちば
■年齢:32■身長:182■趣味:Netflix鑑賞■好きな服(スタイル):定番系■座右の銘:組織の中で生きる人間こそ信念が必要だ