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なぜ靴下は「靴中」じゃない?知られざる名前の由来や歴史、豆知識まで徹底解説

どうも!
ウルトラウォーキングを愛し、ウォーキングの女神に愛されたい男、コロモビト.ライターのワタナベです。

さて、ウルトラウォーキングはもちろん私たちの生活に欠かせないアイテムと言えばSAY!

SO!靴下!

毎日のように履いている靴下。でも、なぜ「靴の中」で履くのに「靴下」なのか?人類はいつから靴下を履くようになったのか?こういった疑問を持ったことはありませんか?

たぶん、靴下について深く知っている人は意外と少ないはず。そこで今回は、靴下の名前の由来や起源、さらには靴下の専門家「靴下ソムリエ」についてご紹介します。

この記事を読めば、普段何気なく履いている靴下が、もっと魅力的に感じられるはず!
それではさっそく行ってみましょう。

目次
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靴下の名前の由来

突然ですが「靴下」ってちょっと不思議な名前だと思いませんか?

実際、靴下は「靴の下」ではなく、「靴の中」に履くものですよね。それなら「靴中」や「靴内」という名前のほうがしっくりくるんじゃないかと思いませんか?

安心してください!ちゃんと理由がありますよ。実は、「靴下」の「下」って、私たちが普段使う「上・下」の「下」とは意味が少し違って、「内側」という意味なんです。

例えば、「下着」は肌に直接身につけるけれど、外からは見えない衣類を指しますよね。じゃあ、「中着」って言わないのは、まさに「内側」に着るものだからです。

同じように、「靴下」の「下」も、「靴の内側に履くもの」という意味が込められているんですね。

さらに、英語では「靴下」を「ソックス(socks)」と呼びますが、これは実は「短い靴下」のことを指す言葉です。膝下までの長い靴下は「ハイソックス」と呼びますが、実はこれ和製英語英語では「ホーズ(hose)」というんです。

意外と奥が深い「靴下」という名前。ちょっとした言葉の由来を知ると、身近なアイテムが面白く感じるようになりますね。

靴下の歴史

靴下の歴史はとても古く、寒い季節になると、足を守るために布や革、毛皮、さらにはワラなどを使って工夫が重ねられてきました。


画像:エジプト・アンチーノの街で発見された子供用の靴下

エジプトでは、4世紀から5世紀頃のものとされる靴下が発見されています。この靴下、実は完全に編み物で作られていて、しかも「指付きの子ども用」だったんです。もうこの頃には、「靴下」というものが存在していたことがわかります。

日本に靴下が伝わったのは5世紀頃。中国から伝わった「襪(しとうず)」という、絹や他の素材を縫い合わせて作られた布製の履物がその始まりです。この「襪」は、足袋の原型とも言われ、今の靴下へとつながる重要な存在だったんですね。

さらに江戸時代には、水戸光圀公が履いていたと言われる「メリヤス足袋」が発見されています。なんと、この「メリヤス足袋」は、今の靴下とかなり似た形をしていたんです。


画像:ウィリアム・リー氏と恋人

そして、靴下を機械で編む技術が本格的に登場したのは、16世紀の終わり頃。イギリスのウィリアム・リーが手動の機械式編み機を発明し、それまで手編みで作られていた靴下が、機械で効率よく作れるようになったんです。この発明は、靴下の生産にとって画期的な出来事でした。


引用:週末は古墳巡り
画像:西村勝三の故郷の佐倉市に建てられた西村勝三の像

日本で靴下の歴史が本格的に動き始めたのは、明治時代初期。実業家の西村勝三が靴下用の編み機を輸入し、生産を始めたことで、日本でも靴下が広がりを見せました。

靴下の歴史を振り返ると、時代ごとの工夫と技術の進化を感じますよね。私たちが今日履いている靴下も、こうした長い歴史を経て、今の形になっているんだなぁと実感します。

靴下の豆知識


画像:「町の形は偶然にも靴下に似ています。」らしい

靴下の「三大産地」として名高いのが、東京、奈良、兵庫です。その中でも、奈良県の広陵町(こうりょうちょう)は、「靴下のまち」として特に有名です。

広陵町が靴下の製造で知られるようになったのは、1910年(明治43年)。この地で生まれた吉井泰二朗(よしい・たいじろう)さんが、アメリカから靴下の編み機を輸入し、靴下の製造を始めたことがきっかけでした。その後、靴下作りは町の農家の副業として広まり、今では全国的に有名な靴下の産地となりました

引用:奈良県靴下工業組合

さらに、奈良県には「靴下ソムリエ」というユニークな資格制度があるのを知っていますか? 2017年にスタートしたこの制度は、「靴下を語れる伝道師」として、靴下の歴史や製造技術、製品に関する豊富な知識を持った人々が、消費者に靴下の魅力を正しく伝えることを目的としています。

靴下ソムリエは、靴下専門店のスタッフや靴下のデザイン・企画・製造に携わるなど、さまざまな分野で活躍しています。もしお店で靴下ソムリエに出会ったら、ぜひ靴下選びのアドバイスを受けてみてください。自分にぴったりの靴下が見つかるかもしれませんよ!

おわりに

いかがでしたか?外出時の必需品としてはもちろん、ルームソックスや寝るときのスリーピングソックスまで、私たちの日常に欠かせない存在である靴下。こんなにも身近で便利なアイテムなのに、実は意外と知らないことが多かったんですね。

靴下一つを取っても、そこにはたくさんの歴史や工夫、魅力が詰まっていることを改めて実感しました。


画像:奈良県北葛城郡広陵町ののどかで美しい田園風景
引用:コロカル

ところで、私(ワタナベ)、ROCOCOで人気のソックスブランド「ROTOTO」の工場見学に行くことが決まりました!人気のあのモデルがどのように作られているのか、実際に現場を見て学んできたいと思います。その様子は近々お届け予定ですので、ぜひ楽しみにしていてください!

コロモビト.ではあなたを魅力的にする情報をお届けしていきますので、またお越しいただけましたら幸いです。

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この記事の執筆者 ワタナベ
この記事の執筆者 ワタナベ
■年齢:45■身長:169■趣味:ウルトラウォーキング■好きな服(スタイル):短パン・黒T■座右の銘:努力は天命さえも変える。

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