“1万足販売した元靴屋”が伝授!ガチで勧めるレザーシューズブランド5選!!

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SANDERS(サンダース)

特徴や強み

●150年以上続く家族経営 1873年創業
本格英国製靴 / MADE IN ENGLAND

●ブランドの核である“軍用品質”
軍用供給が長年続く確かなタフネスさ。

●グッドイヤーウェルト製法
伝統的な製法。靴底の交換がしやすく長寿命な設計。

●映画スターが認めたファッション性の証明
ダニエル・クレイグ(ジェームズボンド)が複数足購入するほどの魅力。

歴史と伝統製法を携えた英国名門ブランド

SANDERSを一言で表すならば「英国名門ブランド」の一言に尽きる。

本日紹介するブランドの中でも1873年創業と、一番歴史深いブランドとなっているのはもちろん。
その歴史の中で代々継承され、今にも続く製法で作られるレザーシューズは無骨さの中に気品を存分に兼ね備えている。

その作りは創業当初から変わらない、「グッドイヤーウェルト製法」。革靴好きの諸兄らならお馴染みの底縫い付けの交換しやすく、長寿命を誇る製法。
修理しながら一生モノとして履き続けられるのが強みだ。

さらにはその質実剛健な製法やデザインだけでなく映画『Spectre』で、あのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が着用したことでも話題に。
さらに主演本人が店舗で複数足を購入したというエピソードが、ブランドへの注目をさらに集めた。

代表作の「ミリタリーコレクション」は、スーツからデニムまで合わせやすく、履き込むほどに革の表情が増すのも魅力だ。

まさに“本格派英国製靴”を体現し続けているブランドと言っていいだろう。

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KLEMAN(クレマン)

特徴や強み

●戦後、実直に支えてきた信頼性 1945年創業
フレンチワーク文化 / MADE IN FRANCE

●消防士や鉄道員など官公庁に納入してきた実績
EN規格基準を満たす確かな品質

●現代でも評価される履き心地
見た目と裏腹な柔らかな履き心地と確かなグリップ力や耐久性。

●ファッションシーンでの存在感
近年、フランス国内外のセレクトショップからの注目度も上昇中。

フランスの日常を支えてきたブランド

フレンチワークの遺伝子を持つ革靴。

KLEMANは創業1945年。
戦後復興の混乱期において、兵士や労働者たちから必要とされていた「丈夫で長く履ける実用靴」というニーズに応えるべく、耐久性に優れた靴を作り続けてきた。

さらにはそういった信頼からKLEMANはフランス国内の消防士、鉄道員、官公庁といった公的機関へ安全靴や制服靴を納入してきた。

その公的機関に納入してきた実績から、製品はすべて EN規格(欧州の安全基準) を満たす品質管理が行われており、「日常で履く革靴」でありながらもワークシューズ並みの頑丈さを持ち合わせている。

特筆すべきは創業以来一貫して “MADE IN FRANCE” にこだわってきた点にある。
現在もアンジュー地方の自社工場で生産され、熟練職人によって一足一足が組み立てられており、地元の製造基盤を守りながら継続する姿勢は、ヨーロッパにおける「ローカルブランド」の理想的な姿とも言える。

ラバーソールの厚み、そして無骨なフォルムが特徴なKLEMANだが、靴自体の重厚感とは裏腹に、履き心地は柔らかく、長時間の着用でも疲れにくく、「新品の時からすぐに馴染んで歩きやすい」とユーザーから高く評価されている。

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WHEEL ROBE(ウィールローブ)

特徴や強み

●老舗の職人たちが手掛ける逸品 2015年創業
浅草拠点 / MADE IN JAPAN

●ホーウィン社のクロムエクセルレザー
使い込むほどに光沢と色味が深まる"経年変化"を楽しめる。

●日本人に合う履き心地を追求
日本人の足型に合わせたオリジナルの木型を採用。

●古きアメリカ靴を彷彿とさせるデザイン
アメリカ黄金期のワーク&ドレスシューズをベースにデザイン。

アメリカ靴を再構築する老舗ファクトリー

日本で生まれた“温故知新”ブランド――
それがWheel Robe(ウィールローブ)だ。

2015年に日本で設立。
コンセプトは「古き良きアメリカ靴の再構築」で、浅草を拠点に老舗ファクトリーと職人たちが手掛けるその靴づくりは、短いブランドヒストリーながらも非常に厚みのある存在感を放っている。

それもそのはず。
アッパーにはアメリカの名門タンナー、ホーウィン社のクロムエクセルレザー を積極的に採用。
あの、アメリカ靴の代表のオールデン(Alden)やアレン・エドモンズ(Allen Edmonds)、コール・ハーン(Cole Haan)も愛用している皮革会社だ。

その油分を多く含んだこの革は履き始めから柔らかく、使い込むほどに光沢と色味が深まり、まさに“経年変化を楽しむための革”だ。

それに日本人職人の緻密な技術が注がれる。
製法は長く愛用出来る為のグッドイヤーウェルト製法。
さらにラスト(木型)から細部の縫製に至るまでも日本人の手によるものだから履き心地はもちろん、日本人の足型との相性は言うまでもないだろう。

そうして出来上がった逸品たちは新品時から美しい仕上がりだが、本当の魅力は履き込んでからだ。
クロムエクセルの艶や皺、ソールやステッチが生み出す“味”は、無骨でありながら色気すら感じさせる。
まさに「買って終わり」ではなく、「履き続けることで完成する靴」なのだ。

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HARROGATE(ハロゲイト)

特徴や強み

●日本発 英国靴の真髄を提供 2020年創業
OEM実績を持つ工場 / MADE IN INDIA

●クオリティ×コスパ
英国靴の真髄を手頃な価格で提供

●日本人に合う履き心地を追求
日本人の足型に合わせたオリジナルの木型を採用。

●日常に寄り添うハイクオリティな革靴
インド工場の高い製造技術、高品質素材の採用。

伝統×現代、英国靴の真髄を日本発で

さきほどのウィールローブが日×米ならこちらは日×英を実現したブランド。

このHarrogate(ハロゲイト)2020年に設立された比較的新しい革靴ブランドだが、今革靴好きたちの中で熱気の籠った目線で注目されて話題沸騰といったブランドだ。

イギリス人デザイナーと日本人の木型職人による専門チームが結集して伝統的な靴づくりのノウハウを現代の日常仕様へとアップデートすることを目的に生まれた。

最大の魅力としてはその"クオリティとコストパフォーマンス"だ。

製造の舞台はインド・チェンナイにある工場。
欧米の有名ブランドのOEM実績を背景に持つこの工場と、デザイン・木型設計の専門チームが一体となって製品づくりにあたっている。

底の張替えも可能なグッドイヤーウェルト製法や日本人の足に合うように1から設計されたオリジナル木型。
上質なフレンチカーフレザーやフルレザーライニング、ウッドのシャンク、コルクフィリング。そして英国製のダイナイトソールを採用するなど「これでもか!」といった本格仕様。

ここまでしておいて気になるのはその値段。
なんと、どれも”3万円台”という驚きのコスパだ!
コスパと本格派を両立させたい人には、まさに“ちょうどいい”選択肢としてレザーシューズ初心者から上級者にまで一度は見てほしい。

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JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニ―)

特徴や強み

●130年以上続く伝統技術 1886年創業
英国正統派の老舗革靴 / MADE IN ENGLAND

●グッドイヤーウェルト製法
伝統的な製法。靴底の交換がしやすく長寿命な設計。

●英国靴の硬派さやエレガント漂うレザー
高品質なヨーロピアンカーフレザーを主に使用。履き込むほどに自分だけの艶と深みが育つ。

●Queen's Awardの受賞
イギリスで企業に贈られる最高位のビジネス賞。政府や公室から認められた確かな品質。

英国伝統を体現する老舗ファクトリー

Joseph Cheaney(ジョセフ チーニー)は1886年、イギリス・ノーサンプトンシャー州デスバラで誕生。

創業者ジョセフ・チーニーの名を冠したこのブランドは、息子たちの代に「Joseph Cheaney & Sons」と改称し、以来130年以上にわたり現存する工場で靴を作り続けてきている。

それがまさにチーニー最大の特徴で、ラスト設計から縫製、仕上げに至るまでの全工程を自社工場で行う“一貫生産”だ。
外注を排し、自社の職人が責任を持って作り上げることで、安定した品質と伝統技術の維持を両立している。

そして筆者が特に魅力と感じた部分、
使用されるレザーの高品質なヨーロピアンカーフだ。

きめ細やかで美しい光沢を放ち、履き込むほどに足に馴染みむその質感や履き心地。
その仕上がりや佇まいは「英国靴らしい硬派さ」と「エレガントな美しさ」を両立させ、ビジネスからフォーマルシーンまで幅広く対応可能となっている。

さらには2016年には英国産業界で権威ある「クイーンズ・アワード」を受賞。
これは優れた成果を上げた企業に、英国王室が公にお墨付きを与える賞となっており、高級革靴でも有名なJohn Lobb(ジョンロブ)なども受賞しているものだ。

見ればわかるその最高位の栄誉。
政府や王室が認めたその高品質な製品作りやグローバルな評価を是非一度、皆様も手に取って確かめてもらいたい。

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この記事の執筆者 コガタ
この記事の執筆者 コガタ
■年齢:34■身長:168■趣味:居酒屋めぐり■好きな服(スタイル):シャツ■座右の銘:私の血はインクであり、またビールでもある。
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