コンバース「ジャックパーセル」を改めて知る。新作CLを2ヵ月履いたスタッフが伝えたい魅力
定番は好き。でも、みんなと同じは少しつまらない。そんな時に、ちょうどいいのがジャックパーセルです。
オールスターと同じように何にでも合わせやすい。それでいて、つま先の「スマイル」をはじめ、ひと目でそれと分かるディテールがある。
そんなジャックパーセルに2026年、新シリーズ「JACK PURCELL CL」が登場しました。
今回は、CLを購入して約2ヵ月になるROCOCOスタッフ・キタハラに、実際の履き心地やサイズ感、コーディネートについて聞きながら、ジャックパーセルというスニーカーの魅力を改めて掘り下げます。

そもそも「ジャックパーセル」ってどんなスニーカー?

ジャックパーセルといえば、つま先の「スマイル」と踵の「ヒゲ」。服好きなら、この2つはもうご存じかもしれません。
でも実は、ジャックパーセルはコンバースで生まれたスニーカーではなかったことは、ご存じでしょうか。
第1号モデルが誕生したのは1935年。バドミントンの世界王者だったジャック・パーセル本人が開発に携わり、発売はアメリカの老舗スポーツ用品メーカーであるスポルディング社、製造はタイヤメーカーとして知られるB.F.グッドリッチ社が請け負っていたとされています。
その後、1970年代にB.F.グッドリッチ社とコンバース社のシューズ部門が統合。現在のコンバース「ジャックパーセル」へとつながっていきます。
「スマイル」と「ヒゲ」は、機能から生まれた?

今ではジャックパーセルの象徴として知られる、つま先の「スマイル」。そのルーツを辿ると、もともとは激しいバドミントンの動きからつま先を守るために設けられた、補強構造の一部だったとされています。
走る、飛ぶ、止まる、踏み込む。バドミントンの動きを想像すると、つま先に負荷がかかるのも納得です。

そして踵の「ヒゲ」も、もとは機能由来。1960年代に採用された「Posture Foundation」は、土踏まずの内側を高く、外側を低くしたインソール。その構造を図案化したマークが、現在「ヒゲ」と呼ばれているデザインです。
今ではデザインの顔。でも、始まりは競技のための機能。そう知ると、この2つのディテールも少し違って見えてきます。
オールスターとは、似ているようでちょっと違う
同じコンバースの定番でも、オールスターはバスケットボールシューズ、ジャックパーセルはバドミントンをルーツに持つコートシューズ。その違いは、今の見え方にもどこか残っています。
ジャックパーセルには、昔のテニスシューズにも通じるようなスポーティーで品のあるクリーンさ。
一方、オールスターは音楽やストリートカルチャーと深く結びつき、どこかロックで反骨的な空気をまとっています。
ロックなオールスター。クリーンなジャックパーセル。どちらも何にでも合わせやすい。でも、「オールスターほど王道にはいきたくない」という服好きにとって、この少し違う立ち位置がジャックパーセルを選びたくなる理由なのかもしれません。
アーカイブを今の日常へ。「JACK PURCELL CL」とは?

そんなジャックパーセルに2026年、新シリーズ「JACK PURCELL CL(クラシック)」が登場しました。過去のアーカイブをベースにしながら、現代の日常に求められる質と実用性を加えたシリーズです。
洗い加工を施したキャンバスアッパーに、ツヤ加工を施した生成りのトウキャップとテープ。さらに風合いのあるコットンシューレースを合わせることで、新品なのに少し履き込んだような表情に仕上げられています。
見た目はぐっとクラシックに。それでいて、履き心地は今のスニーカーへ。そんなアップデートが、このCLの魅力です。
なぜ今、ジャックパーセル CLを買った?
今回話を聞いたキタハラは、長年のジャックパーセル愛用者...ではありません。過去に買ったコンバースは、学生時代のオールスター・ハイカット1足だけ。脱ぎ履きの面倒さや履き心地が気になり、それからしばらくコンバースから離れていました。
そんな中、再びクラシックなローカットスニーカーが気になり始めるきっかけになったのが、愛用しているMIHARA YASUHIRO × Nigel Cabournのスプリットスニーカー。

コンバースを思わせるクラシックなフォルムでありながら、ローカットで履きやすい。
この一足をよく履くようになったことで、「こういうシンプルなローテクスニーカー、やっぱりいいな」と改めて感じるようになったそうです。
さらに、以前よりもシンプルな服を好むようになったこともあり
「今の自分なら、ジャックパーセルとかオールスターがすごくハマりそう」
と思っていたところに、ちょうどCLが入荷。最初はブラック狙いでしたが、最終的に選んだのはホワイト。

「ブラックなら何にでも合わせやすすぎる。でもホワイトなら、“今日はどう合わせよう?”って考えるのが楽しそうだなと思って」
便利な方ではなく、あえて少し考えたくなる方。そんな理由で、人生初のジャックパーセルにホワイトを選びました。
「え、フカフカなんだけど」。2ヵ月履いて感じたサイズ感と履き心地
キタハラがJACK PURCELL CLを履いて、一番驚いたのが履き心地でした。
「昔のコンバースのイメージのまま履いたら、“え、フカフカなんだけど”って(笑)」
足を入れた瞬間に感じるのは、沈み込むような柔らかさというより、適度な厚みのある“モチッ”とした感覚。それもそのはず。インソールにはクッション性に優れた高密度ウレタンフォームを採用し、さらに立体成型のPUウェッジヒールを組み合わせています。

足裏への衝撃を和らげつつ、かかとを安定させる設計で、見た目はクラシックでも履き心地はしっかり現代的。
「コンバースでこれは僕の中では衝撃でした」という言葉にも、思わず納得です。
2泊3日の旅行でも、ずっとこれ
その履き心地を実感したのが、夏休みに出かけた長野への2泊3日の旅行。その間、ほぼずっとJACK PURCELL CLで過ごしたそうですが、
「全然大丈夫でしたね。何のストレスもなく、快適に履けました」
とのこと。街で数時間履くだけではなく、一日歩く旅行にも普通に選べた。「昔のコンバースは足が痛くなった」という本人だからこそ、この変化にはかなり驚いたそうです。
サイズは普段通りの26.5cm
サイズ選びはこちら。
スタッフ キタハラ
- 足の実寸:26.5cm
- 普段のスニーカー:26.5cm
- JACK PURCELL CL:26.5cm
- フィット感:ジャスト
普段と同じ26.5cmを選び、靴擦れもありませんでした。
2ヵ月履いて大きく伸びたり、インソールが沈み込んだりした感覚もないそうで、「最初から最後まで、ずっと同じ(笑)」とのこと。買ったその日から比較的履きやすく、馴染むまで我慢する必要がなかった点も好印象でした。
履いてみると分かる、ジャックパーセルらしい“ちょうどよさ”
履き心地と同じくらい気に入っているのが、主張の“ちょうどよさ”。反り上がりすぎないトウスプリングによって、「スマイル」が自然に目に入る。歩けばライトブルーのアウトソールが少しだけ覗く。

「足を上げたときにチラッと見える。そのくらいが品良くていいんですよね」
大きなロゴはない。でも、分かる人にはちゃんとジャックパーセルだと分かる。このさりげなさがいいんです。
この日のキタハラは、こんな合わせ
この日は、野球観戦をモチーフにしたプリントスウェットに、リジッドデニム、白のJACK PURCELL CL。ベースボールキャップも合わせた、かなりアメリカンなスタイルです。

濃紺のデニムに白いジャックパーセルが入ることで、重くなりすぎず、足元に程よい抜けが生まれます。
この日合わせていたのは、キタハラが最近よく穿いているCOTTON RESEARCH CLUBのリジッドデニム。まだ色の濃いデニムと、真っ白なジャックパーセル。このコントラストが今かなり気に入っているそうです。
これからデニムは少しずつ青くなり、ジャックパーセルにも履いた分だけ表情が出てくる。完成された組み合わせというより、一緒に変化していくところまで楽しめるコーディネートなのかもしれません。
白は汚れてからが面白い?「育てるスニーカー」という楽しみ方
白スニーカーで避けて通れないのが、汚れ。でもキタハラは、そこも含めてホワイトを選んだと言います。
「白いスニーカーを、汚れるのを気にせず履いている人って、ちょっと格好いいと思うんですよ」
黒より汚れが見えるからこそ、その人が履いた時間も残っていく。キタハラは、それを「育てるスニーカー」と表現します。
だから今、一番よく合わせているのもリジッドデニム。履くほど青くなっていくデニムと、少しずつ表情が変わっていく白いジャックパーセル。
「一緒にどう変わっていくのか楽しみなんですよね」
新品が一番格好いいわけじゃない。そんな楽しみ方ができるのも、昔ながらのキャンバススニーカーならではです。ちなみに「汚れは気にしない」と言いつつ、雨の日には履かないとのこと(笑)。
防水シューズではないので、雨染みはまた別。それ以外には大きな不満もなく、最近は自転車に乗らない日なら「ほぼこれ」というほど出番が増えています。
まとめ|ド定番を少し外したい。そんな服好きにジャックパーセル
オールスターほど誰もが知る存在ではない。
でも、90年以上続く歴史があって、服に合わせやすく、見ればちゃんとジャックパーセルだと分かる。
この“定番なのに、ちょっとだけ外れている”立ち位置と、履いている人のこだわりがさりげなく見えるところこそ、ジャックパーセルの魅力なのかもしれません。
特に今回のJACK PURCELL CLは、昔ながらの雰囲気を残しながら、キャンバスやラバーの質感、コットンシューレース、そして履き心地までしっかりアップデートされています。
「オールスターは好き。でも、もう少し違うものを履きたい」
「ローテクスニーカーは好き。でも、履き心地も妥協したくない」
「何にでも合わせたい。でも、“何でもいい”わけじゃない」
そんな人には、かなり刺さる一足だと思います。そしてキタハラのおすすめは、やっぱりホワイト。
「ブラックももちろん格好いい。でも僕は白推し。汚れも含めて、自分だけのジャックパーセルにしていくのがいいと思います」
ド定番をそのまま履くのではなく、ほんの少しだけ自分なりに外す。服が好きな人にとって、ジャックパーセルはそんな選択肢なのかもしれません。



