Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.64
日々、数えきれないほどの「服」に囲まれて過ごすロココのスタッフたち。
トレンドや定番アイテムに常に触れ続けているからこそ、物欲は止まることを知らない…。
そんなファッション好きのスタッフが、「今すぐには買えないけど、次の給料日には絶対手に入れたい!」と狙っているアイテムを独自の視点でご紹介!
リアルな目線で語る、こだわりと熱量あふれる"ちょっと大きめな独り言"をお楽しみください。
触れた瞬間にわかる、別格の心地よさ。
とうとう手を出してしまった。
FILMELANGE(フィルメランジェ)の扉を開けたら、もう戻れない。着た瞬間に味わえるやわらかさ、滑らかさ。これが「ただのロンT」とはまったく別物だと悟る。
FILMELANGEのウール天竺ロンTは、そういう一枚だ。
ニュージーランドの雄大な自然で育ったメリノ種。その中でも17.5マイクロンという極細ランクだけを選び抜き、天竺に仕立てている。吸湿も放湿も、抗菌・消臭もこなして、常にサラリと快適。まるで服が呼吸しているかのような軽さが続く。
首元はシンプルなクルーネック。でも太めのリブがちょっとした存在感を放ち、ミニマルな顔立ちの中にアクセントを添えている。脇には縫い目がなく、着たときのゴロつきはゼロ。ディテールに目を凝らすと、職人の“こだわりの矢印”が見えてくるようだ。
袖口はあえてリブを付けない。落ち感のあるウール生地だからこそ出る自然なドレープが、余裕のある抜け感を演出してくれる。しかも家庭で洗えて、乾きも速い。日常に寄り添いながらも、格上げしてくれる安心感がある。
シルエットは絶妙そのもの。細すぎず、かといってルーズでもない。だから一枚で着てもサマになるし、インナーにしても邪魔をしない。万能という言葉は簡単だけど、このロンTは本当にその意味を体現している。
一度味わってしまえば最後。他のロンTにはもう戻れない。
By SWD
ロンT難民を救う一枚
ロンTって意外と難しい。
半袖Tシャツならジャストで着られるのに、長袖になると「着丈が長すぎる」「シルエットが野暮ったい」と感じたこと、ありませんか?
僕もまさにその一人。
身長168cm・78kgのガッチリ体型。普段からごつい上に少し厚みもあるせいか、ロンTを選ぶと着丈だけがやたら余ってしまい、“子供っぽい”シルエットになりがちでした。
ところが、このRYE TENDERのマーサー ロングスリーブ ニットTシャツは違う。
僕が選んだサイズは「2」。
数字だけ並べると、身幅59cm/着丈68cm。これが奇跡的なバランスなんです。
身幅はしっかり余裕がありつつもダボつかない。着丈は長すぎず、ジャストな位置で収まる。袖丈も程よく、手首でクタッと溜まらない。
いわば「身長が低めのガッチリ体型」でもスマートに着られる、貴重なロンT。
僕にとってはまさに“ロンT難民”から解放してくれた一着です。
ベーシックに見えて、実は洒落てるデザイン
もちろんサイズだけじゃない。
ライテンダーといえば、ベーシックでありながら「色合わせの妙」で勝負してくるブランド。
このボーダー柄も、一見クラシック。でも配色のトーンや間隔の取り方が絶妙で、シンプルなスタイリングでもクオリティの高さが際立ちます。
着てみると、「あ、ただのロンTじゃないな」とすぐに分かる。
「ロンT=着丈が長すぎる」というイメージを持っていた僕にとって、このマーサー ロングスリーブは革命的な存在でした。
身幅、着丈、袖丈。すべてがバランス良く収まっている。
しかも、ベーシックなのに洒落て見える。
同じように“ロンT選びで悩んできた人”に、ぜひ試してもらいたい一枚です。
By Yama-P
古着好きが惚れた、最新イージーカーゴ。
古着の中でも特に出番が多いのが、軍物のカーゴパンツ。
なかでもROYAL NAVY(イギリス軍) のカーゴパンツはお気に入りで、特徴的なのが前寄りに斜めについたカーゴポケット。これ、単なるデザインじゃなくて、空母や潜水艦みたいな狭い空間でも物を取り出しやすいように工夫されたディテールなんです。実際に穿いてみると、真横よりも小さな動作でアクセスできて「なるほど!」と納得。
そんな背景のあるディテールに弱い自分としては、今回の新作は完全にツボでした。
それが WHITE MOUNTAINEERING × UMBROのイージーカーゴパンツ。
英国軍パンを思わせるアングルポケットはそのままに、素材やシルエットは現代仕様にアップデート。撥水性のあるナイロンタッサーは軽くて機能的なのに、表情のある“しわ加工”がされていて、これがまた絶妙に良い雰囲気を出してます。普通のナイロンパンツにはない、武骨さと上品さのバランスがたまりません。
ウエストはイージー仕様でリラックス感もありつつ、フロントとバックには両ブランドのロゴがアクセント。コラボならではのディテールが効いていて、古着の軍パンとは全然違う、新しい格好よさがしっかり詰まってます。裾のドローコードでシルエットを変えられるのも実用的で◎。
正直、古着とは別物。でも、自分の好きな“ミリタリーの背景”を感じさせながら、街にもすんなり馴染む仕上がりはさすが。
これは給料日が来る前に、つい買っちゃいそうな一本です。
By チバ
前回のモノローグ
Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.62