女性ウケの良い、きれい目なアメカジスタイルが楽しめる『ピケ』とは。

『ピケ』とは

『ピケ』とは、表面に細かな畝（うね）のある織物のことを呼びます。

『ピケ』はフランス語の「pique＝ステッチを刺す」が語源でその布面の表情から名付けられたと言われています。

二重織り組織の生地で表面が平織、裏面が綾織りとなっており、綾織りにされている経糸（タテ糸）を強く織ることで表面が凸凹とした畝模様を作り出しています。

丈夫に織られた伸びの少ない生地で、通気性に優れさらりとした肌触りが特徴となります。

アメカジと『ピケ』

厚地で丈夫な織物ということもあり「Levis＝リーバイス」をはじめとするアメリカのワーク系ブランドが1950年代から1960年代にかけて『ピケ』を素材に使用したアイテムをこぞってリリースしました。

1960年代のアメリカでは、イギリスの流れをくむトラディショナルなスタイリングがブームとなり、当時の若者たちは『ピケ』素材で作られたアイテムを好んで使用しました。

中でも「ピケパン（『ピケ』素材で作られたパンツ）」はアメリカン・トラディショナル（アメトラ）の代表的なアイテムの一つとされています。

アメリカン・トラディショナルとは

『ピケ』素材を語る上でアメリカン・トラディショナルは外すことのできないキーワードなので、ここで軽く触れておきましょう。

アメリカン・トラディショナルとは、イギリスの伝統的なスタイルをアメリカらしく合理的に改善されたファッションスタイルのことを呼びます。

1950年代のアイビールックや1980年代のプレッピースタイルもアメリカン・トラディショナルのひとつとされています。

アイビールック

アイビールックとはアメリカのハーバード大学・イェール大学・プリンストン大学・コロンビア大学・ペンシルベニア大学・ブラウン大学・ダートマス大学・コーネル大学の8大学の学生が好んで着ていたファッションスタイルのことを指して呼びます。

この8大学は1954年に「アイビーリーグ」というフットボール連盟を結成、その連盟の名前にちなんでアイビールックと名付けられました。

ちなみにアイビールックの「アイビー＝ivy」とは蔦（つた）いう意味で、連盟に属する大学の校舎の壁にしげる蔦がシンボルだったことから名づけられたとされています。

プレッピースタイル

プレッピースタイルとはアイビーリーグに所属する大学への進学を目指すプレパラトリー・スクール（大学の進学校や予備校）に通う生徒たちの間で流行したファッションスタイルのことを呼びます。

アイビールックに比べるとややラフな印象で、カラフルな色合いやルーズなサイズ感のアイテムもコーディネートに取り入れたスタイリングが特徴です。

『ピケ』素材を使用したアイテムセレクト

『ピケ』素材を使用したアイテムをいくつかご紹介させていただきます。

FOB FACTORY（FOBファクトリー） F2438 ピケ ジャケット

タフで品の良いピケジャケット
FOB FACTORYロングセラーアイテムのピケパンツ 「F1134」と同素材の2ndタイプのGジャン。
シルエットはタイト過ぎない、計算されたボックスシルエットで、着丈は少し長めに設定。2本爪の月桂樹柄のタック釦と、ブランド刻印入りのリベットを打ち込み、ワークの雰囲気はありながらも、ピケの素材感により、上品で大人っぽく、気高い印象で着用できるジャケットに仕上がっています。

FOB FACTORY（エフオービーファクトリー） F1134 ピケ 5Pパンツ

ヴィンテージの雰囲気を綺麗に
ヴィンテージの雰囲気漂う生地を綺麗なテーパードシルエットに落とし込み、カジュアルはもちろんビジネスにも取り入れやすいパンツに仕上げています。

JAPAN BLUE JEANS（ジャパンブルージーンズ） 別注 セミワイドテーパード 5P ピケパンツ

スッキリ見せる大人の9分丈
フロントは、着脱のしやすいファスナー仕様で、JAPAN BLUEオリジナルの『ジップ』と『ドーナツボタン』を使用した、クラシカルな5ポケットタイプ。

股下はやや短めに設定した9分丈。『くるぶしが出るか出ないか』くらいの少し短めの丈にすることで、足元が重たくなり過ぎずスッキリ見せてくれます。

最後に

デニムパンツは基本的にインディゴブルーの濃い色が中心となりますが、ピケの人気カラーはアイボリーやベージュなどの明るめカラーとなります。

色味としてはややクリーム色掛かっているので「明るい色のパンツを一本は揃えておきたいけど、ホワイトデニムなどの白いパンツは白過ぎて抵抗がある」という方でも、コーディネートに取り入れやすいというのも魅力となります。

今回の記事で『ピケ』素材のアイテムの魅力が一人でも多くの方にお伝え出来たのであれば嬉しく思います。

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