クラウドモンスター2を履いて、71歳の母と挑戦!灼熱の「第20回 甲子園歩け大会」100km体験記
どうも!ウルトラウォーキングを愛し、ウォーキングの女神に愛されたい男、コロモビト.ライターのワタナベです。
私が“歩くこと”に目覚めたきっかけ、それが昨年、初めて参加した「甲子園歩け大会」。
そしてなんと、今年の大会は記念すべき第20回!さらに、開催地・兵庫県西宮市も市制100周年というダブルでメモリアルな節目なんです。
そんなメモリアルな大会…もちろん参加します!
ということで今回は──
「第20回記念 甲子園歩け大会」に出場した模様を、現地の空気感そのままにレポートしていきます。
ですが、今回はいつもの“ひとりウォーク”ではなく…その話は、もう少し後で!
それではさっそく、いってみましょう。
甲子園歩け大会とは?
引用:甲子園歩け大会
西宮市にある住宅リフォーム会社「株式会社シンエイ」が主催するこの大会。初開催は2002年、今年でなんと第20回を迎える歴史のあるイベントです。
大会のコンセプトは、“歩くことを通じて、助け合いや感動を分かち合うこと”。
そのため、速さを競う大会ではありません。
なんと、「50kmを10時間以内、100kmを20時間以内にゴールしてしまったら、ゴールとは認めません。一番最後にゴールした人が金メダルです」と開催要項にも明記されています。
このユニークな趣旨に惹かれて、昨年私は初めて参加を決意しました。
「あぁ…なんか、こういうのイイネ」って思ったのを今でもハッキリ覚えています。
コース紹介
コースは甲子園から明石を往復する100kmコース、片道の50kmコース、そして今年は阪神淡路大震災から30年の節目と言うことで、30kmコースが特設されました。
シューズ・ウェアなど
シューズ&ソックス
今回は、歩行距離が違うクラウドモンスター2の履き心地を比べたかったので、往路と復路で履き替えを行います。
往路は既に550km程度使用したクラウドモンスター2(ホワイト×オレンジ)
復路には練習で50km程度使用したクラウドモンスター2(ホワイト×グレー)
靴に合わせて、せっかくなのでソックスも往路と復路で履き替えます。
往路はハイカートラッシュ
復路にはROTOTOのオールラウンダー
アウター&雨対策
雨と風、軽度の寒さ対策として、①アウターに「クレアス」、②ボトムスには「ストームクルーザー」を用意。数時間程度の雨にも対応できるように、③防水ソックスも携行しています。
「甲子園歩け大会」開始
開会式では、大会運営の方々からの挨拶や連絡事項が行われ、いよいよスタート間近。
その前に、参加者全員で記念撮影です。
赤い帽子をかぶったワタナベ、そしてその隣に映っているのは…
ワタナベ母(以下、ナベ母)が!?
そうなんです。今回、私は往復100kmコースに、ナベ母(71歳)は片道50kmコースに挑戦します。
ナベ母の足元にも、クラウドモンスター2。約3か月間、地道に練習してきた成果を、ついに本番で試す時がやってきました。
いよいよスタート
【4/19(土) 06:30】甲子園球場前
スタート地点の甲子園球場前を出発。さっそくOnを履いている仲間を発見。クラウドモンスター2と、クラウドサーファーネクストを履いていますね。
【06:52】往路はゴミ拾いスタイルで
日が暮れるまでは、ポイ捨てされた吸い殻を拾いながら歩く、エクストリームゴミ拾いスタイル(自称)でチャレンジします。
【07:15】西宮市のマスコットみやたん
今回も西宮市のマスコットキャラみやたんが応援しに駆けつけてくれました。
まさかの夏日
【10:15】第1CP岡本通過
スタートから約3時間半経過、18kmを歩きました。とても天気が良い…いや、むしろ4月にしては暑すぎる。気温がどんどん上昇しています。
【12:46】第2CPハーバーランド
スタートから約6時間経過。ここが今回新設された“30km特設コース”のゴール地点です。
ナベ母にとっては、これまで25km以上の距離を歩いたことがなく、ここからが未知の領域──まさに本番スタートです。
【14:42】日影なき道へ
ハーバーランドを過ぎてからの道は、ほぼ完全な日向コース。延々と続くアスファルトと照り返す太陽。気温は27℃を突破し、まさかの“夏日”に。
この時点で、体力以上に「暑さ」との戦いが始まっていました。
今ココを歩いています。
残り約15km、順調に行けば約3時間程で50km到達予定。
急遽熱中症対策の対応
【14:42】徐々にペースダウン
実はここからゴール直前まで、ほとんど写真がありません。というのも、この38kmの地点を過ぎたあたりから、あまりの暑さにナベ母のペースが少しずつダウン。熱中症にならないよう、サポート最優先に切り替えました。
▼実行した暑さ対策▼
・コンビニで凍らせたペットボトルを購入して、首筋や脇を物理的に冷却
・水を使って濡れタオルを用意
・チューブタイプのアイスを氷嚢代わりに、首・脇・鼠径部を重点的に冷やす
・リュックを外して、背中から熱を逃がす
・そしてもちろん無理はせず、日影があれば迷わず休憩
私自身は、昨年の夏、暑さと向き合いながら何度も長距離を歩いた経験がありますが、今回は“71歳のナベ母と一緒”。もっと事前に想定しておくべきだったと反省です。
【15:23】第3CP須磨浦公園
相変わらず日陰はほとんどなく、ジリジリと照りつける太陽の下を、海岸沿いにひたすら歩き続けます。
そして──
【16:00】ゴールまで残り7km
ついにナベ母の足が止まりました。幸いにも近くにコンビニがあり、すぐに日陰へ。水分を補給しながら、20分ほどしっかりと休憩を取ります。
このまま歩かせてもいいのか…いや、無理をさせてはいけない。そんな思いが何度も頭をよぎりましたが、最終的には本人の強い意志を尊重。「大丈夫、まだ歩ける。」その一言を信じて、再び歩き始めました。
功を奏したのか…
【16:45】第4CP明石海峡大橋
早めに暑さ対策を講じたこと、そして先ほどの長めの休憩。それらが功を奏したのか、第4チェックポイント(残り5km)を過ぎたあたりから、ナベ母の歩くテンポが徐々に戻ってきました。
【17:39】ナベ母の友人が応援に
そしてゴール直前、なんとナベ母の友人が応援に駆けつけてくれました。「あと少し!」という声に励まされながら、最後の数百メートルを一緒に歩きます。
【17:44】第5CP/50kmコースゴール
明石商工会議所、ついにゴール。記録は11時間14分。あのバテバテだった表情はどこへやら。とにかく無事フィニッシュです。
復路スタート
【17:55】復路スタートに備えて
シューズは、まだ使用距離の少ないクラウドモンスター2にチェンジ。ソックスもROTOTOのオールラウンダーに履き替え、気分もリフレッシュ。ここからは、私ひとりで甲子園への帰路に挑みます。
【17:59】日も暮れてきたので
往路のエクストリームゴミ拾いスタイルでの挑戦は、ここでひとまず終了。
【19:26】夜の須磨海岸付近
夜になると昼間の暑さはすっかり落ち着き、歩きやすくちょうどいいコンディションです。
気持ち良くテンポアップ
【22:25】80km地点の王子動物園
復路で新しいモンスター2に履き替えましたが、履き込んだモンスター2と比べるとバウンス感が絶妙にGOOD。踏み込んでから踵が離れる瞬間、グッとくる感覚がなんとも気持ちが良い。波に乗るようなイメージで、足が自然と前に出ていきます。
第6CP・第7CP・第8CPを次々と通過し、王子動物園に到着。
【4/20(日) 00:16】阪急夙川駅
日付が20日に変わりました、阪急夙川駅に到着。もうすぐ5月なので、駅前にはカラフルな“こいのぼり”が。お腹が空いてきたせいか、カラフルな「ししゃも」に見えて仕方がない。
【01:26】第9CP高木公園
第9チェックポイントに到着。いよいよ残り7.5km。…とはいえ、初参加の去年ここからがやたらと長く感じました。
スマホのGPSを見ながら、「なんでゴールまだやねん!」「ぜんぜんGPS進まんやん!」
と、夜の道で一人ブツブツ言いながら歩いていたのを思い出して、少し笑ってしまいました。
【02:34】100kmコースゴール/甲子園ホテル夕立荘
遂にゴール!記録は20時間4分。無事、甲子園に到着しました。昨年はゴール後、生まれたての小鹿並みに足がプルプル震えて、少し移動するのもやっとでした。
大会を終えて
大会運営の株式会社シンエイの皆さん
昨年、はじめてこの大会に出場してから一年。ほぼ毎週末、地道に歩き続けてきた成果を、今回しっかりと実感することができました。
大会運営の方々の丁寧なサポートや、参加者同士の声の掛け合い──
そのあたたかさが全体に行き渡っていて、「一体感」という言葉がぴったりの大会でした。
最初に出会ったウルトラウォーキングの大会が、この大会で本当に良かった、来年も参加したい!その気持ちでいっぱいです。
一方で、誰かをサポートしながら歩くことの難しさも、今回しっかりと身に染みました。ナベ母は無事に50kmを完歩しましたが、当日は全国各地で開催されたウルトラウォーキング大会でも、急な夏日の影響でリタイアされる方が多かったようです。
往路後半の、あの日影のなさ…。「日傘があれば、もう少し楽だったかも」と、正直ちょっと悔やまれます。
ということで、さっそく超軽量の折り畳み日傘「ユーロシルム│ライトトレックウルトラ」購入しました!近々、使用感レビュー記事も公開予定ですので、そちらもぜひお楽しみに!
おわりに
いかがでしたでしょうか。71歳のワタナベ母と共に挑んだ今回の大会。これまでのソロウォーキングとは違った難しさ、そして一緒に歩くからこそ得られる喜びがありました。
これからも、歩くことで出会える景色や感じることを大切にしながら、さまざまな挑戦を続けていきたいと思います。
そして次はいよいよ──
第1回「琵琶湖1周200kmウルトラウォーキング2025(びわ200GP)」!
200kmのその先に、新しい何かが待っている。多分(笑)
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
「〇〇を試してみて!」や「ワタナベ歩くの頑張れ!」のメッセージはこちらから。
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