Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.52
日々、数えきれないほどの「服」に囲まれて過ごすロココのスタッフたち。
トレンドや定番アイテムに常に触れ続けているからこそ、物欲は止まることを知らない…。
そんなファッション好きのスタッフが、「今すぐには買えないけど、次の給料日には絶対手に入れたい!」と狙っているアイテムを独自の視点でご紹介!
リアルな目線で語る、こだわりと熱量あふれる"ちょっと大きめな独り言"をお楽しみください。
「使い方は無限大」自分勝手に遊び尽くす
「このバッグどう思う?」
仕入れ担当スタッフにそう聞かれながら、このいかついバッグを渡された。
「どうやって使えばいいのか、初見じゃ分からないですね。」
そう答えると、その反応を待っていたというような顔をされ、後で感想を聞くからしばらく好きに使ってみてと言われた。
良い様に使われてしまった形になったが、たしかに人にそう聞きたくなるのも頷けるデザインのバッグだ。きっと聞いている本人もどう使うのが正解なのか分からなかったのだろう。
まず不思議な形状のバッグ、中に何も入っていない状態だと余計に全貌がつかめない。
とりあえず色んな収納スペースを開けてみながら、適当に荷物を入れてみた。
なるほど、これは基本的にはメッセンジャーバッグで、トートとしても使うことができる2WAYバッグのようだ。
背中のパッドはかなりしっかりとした厚みがあるので長時間背負っていても、負担が少なそうだ。
ショルダーハーネスも厚みがあって安定感がある。その厚みは安定感を出すだけではなく、小物を収納できるスペースと電源コードを出し入れできるディーテールも配備。
生地は厚みがあるのに柔らかく、持ってみると意外に軽い。素材は摩擦や引き裂きなどに強い耐久性のある「CORDURA 305d」を採用しているからハードな場面でも安心して使えそうだ。
オールブラックなカラーリングだが全然シンプルなアイテムに見えないのは何でだろうと思って、よく見てみると各部素材が違うので同じブラックでも見え方が違う。形も個性的だが、こうした細かい配色の変化もさりげなく個性を演出している。
最初の印象ではゴチャゴチャとしているバッグだと思っていたが、使ってみるとデザインも使い方も抜かりの無いこだわりと配慮を感じることができた。最初はどう使えばいいのか分からないかもしれないが、あまり考えずにまずは色々使ってみることで最適な使い方が見つかりそうだ。
「バッグ使ってみてどうだった?」
「コレ、使うと好きになるやつですね。」
興味無かったのにまた財布の紐が緩みそうだ。
By Kazu
着るアート、着る地球感覚
無地Tの“正解主義”に、そろそろ飽きてきた。
街角でも、公園でも、夏になるとTシャツが一番の主役になる。
でも今、本当に欲しいのは「着ることで自分の感性が語れるTシャツ」じゃないだろうか?
そこで刺さるのが、アメリカ・メイン州発、1977年創の“LIBERTY GRAPHICS”だ
このブランドがすごいのは、ただの魚柄プリントじゃない。一枚一枚が図鑑級にリアルで、どこか詩的。
「バス」「トラウト」「サメ」。そんなアウトドアの象徴たちを、繊細なシルクスクリーンの技法で写し取る。“生き物の生命線まで、Tシャツに落とし込む”感覚は圧巻だ。
さらに注目すべきは哲学。プリントインクはPVCフリーの水性。使った水はちゃんとろ過して再利用。なんちゃって“サステナブル”じゃない、本気のエコ気質だ。
「地球の美しさを守りながら、そのまま着る」。この矛盾しがちな理想と現実を、LIBERTY GRAPHICSならいつも軽やかに叶えてくれる。
グラフィックTが“子どもっぽい”、“うるさい”なんてもう言わせない。このTシャツには、大人が纏うにふさわしい静けさと余白がある。雑踏の中でも主張しすぎず、でも日差しの下では存在感を放つ。「着るアート」「語れる服」。それがLIBERTY GRAPHICSの真骨頂です。
今季、無地Tを卒業したその先に唯一無二の感性とサステナビリティを、Tシャツで纏ってみてほしい。
P.S.
アメリカ本国やヨーロッパの一部カルチャーシーンでは、実は90年代のLIBERTY GRAPHICSがひそかにリバイバルしているらしい。古着市場でも、あの時代のタグが付いたフィッシュTを探す声が年々増加中。
90年代当時から“図鑑クラス”の写実プリントは健在。一点一点がアートピースのような強度と繊細さを放つ。サケやトラウト、バスの鱗や水面のきらめきまで緻密に刻印されたTシャツは、ファッション好きの間で“飾れるTシャツ”とまで呼ばれるほど。
By Yama-P
タフで軽い、相棒マグ。
アウトドアブランド「and wander」から登場した、軽くてタフな“ギアマグ”。素材には割れにくく軽量なポリプロピレンを採用し、-20℃~120℃まで対応可能な頼れる耐熱・耐冷仕様。たっぷり340mlの容量は、朝のコーヒーやスープにちょうど良く、普段使いからキャンプシーンまで幅広く活躍します。
ミニマルなボディにあしらわれたブランドロゴと英文メッセージが、シンプルながらもand wanderらしい世界観を演出。さらに、スタッキング可能な構造とカラビナ付きの仕様で、収納性と携帯性も抜群。豊富なカラーバリエーションも揃い、スタイルや気分に合わせたチョイスも楽しめます。
アウトドアの相棒として、気軽に持ち出せる“使えるマグ”。デザインも機能も妥協しない人にこそおすすめしたい一品です。
By SWD
前回のモノローグ
Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.50
◆ “脱・普通”で街にも現場にも
◆一番使うバッグって、実は意外とこのくらい
◆夏は、足元に余裕と色気を。