こんにちは、コロモビト.です。

ヴィンテージと呼ばれるアメカジアイテムのほとんどは、本来はワークウエアーとして作られ、機能的な作りとラギット(武骨)な雰囲気が多くの人々を魅了しています。

『ウエスタンシャツ』も、そんなヴィンテージアイテムのひとつなのですが、他のアイテムと比べるとファッション性が高いデザインということもあり、また一味違う魅力があります。

そこで今回は、「ウエスタンシャツ」にフォーカスし「ウエスタンシャツ」と密接な関係がある「カウボーイ」と合わせてお話をさせていただきます。

ウエスタンシャツについて

『ウエスタンシャツ』は、別名「カウボーイシャツ」とも呼ばれる、カウボーイたちの為に作られたシャツのことを呼びます。

その原型を作ったのは1946年にアメリカ・コロラド州のデンバーで創業された「Rockmount Ranch Wear=ロックマウントランチウェア」と言われていて、馬に乗って働く者たちのことを考えて作られたディティールに特徴があります。

ウエスタンヨーク

ウエスタンヨークとは逆山形の肩や背中に付けられた二枚仕立ての当て布を使用した切り替えのことを言います。

ロープを掛けるなど肩を酷使するカウボーイの為に考えられたディティールと言われています。

スナップボタン

スナップボタンとは、通常のボタンホールに通して留めるボタンとは異なり、凸凹で一組となるボタンを押し合わせて留めるタイプのボタンのことを言います。

荒仕事が多いカウボーイは、通常のボタンではすぐにボタンが飛んで取れてしまうことから考えられたディティールと言われています。

フラップポケット

屋外での仕事が多いカウボーイは、通常のポケットでは砂や泥が入りやすいということもあり、ポケットは蓋(フタ)付きのプラップポケットが採用されているのが一般的です。

中にはフラップが付いていないデザインもありますが、作業着としてのウエスタンシャツというよりは、おしゃれ着として着るウエスタンシャツに良く見られるディティールです。

「カウボーイ」について

『ウエスタンシャツ』と「カウボーイ」は、その関係性がとても深いので、「カウボーイ」について軽く触れておきましょう。

カウボーイとテキサス

出典:Google Earth

牛は、17世紀中頃にスペイン領のメキシコからテキサスに持ち込まれたとされています。

19世紀に入るとテキサスなどを中心に大陸南部から西部、中西部に掛けて、野生化した牛を狩り集める人たちが誕生しました。

その歴史的な背景もあり、今でもカウボーイとテキサスは密接な関係性を持ち続けています。

「Vaquero=バケーロ」とは?

当時アメリカで「Cowboy=カウボーイ」とは牛泥棒を意味し、今で言う「Cowboy=カウボーイ」は「Vaquero=バケーロ」と呼ばれていました。

英語では「バッカルー」と発音され、投げ縄、鞍、拍車、焼き印などに関する技術は、この「Vaquero=バケーロ」が生み出したとされています。

「Vaquero=バケーロ」から「Cowboy=カウボーイ」へ

出典:Wikipedia

19世紀後半になるとテキサスを中心に牛の牧畜業を営む人たちが誕生します。

牧場で育った牛たちは、利益を生む東部やゴールドラッシュに沸く西部に届けるために大陸横断鉄道を利用しました。

その鉄道の中継地である町へ馬や馬車を使い移送する仕事をする人たちも誕生します。

彼らは大切な牛を強盗などから守るために銃を所持、その勇ましい姿は美化され映画やドラマの中でヒーローとして扱われるようになっていき「Cowboy=カウボーイ」と呼ばれるようになっていきます。

「Cowboy=カウボーイ」とは、ノスタルジックな男のロマンを掻き立てる存在として、今ではアメリカを象徴する存在となっています。

「Cowboy=カウボーイ」と「侍」

映画やドラマの世界での「Cowboy=カウボーイ」は、日本で言うところの「侍」に近いのかもしれません。

事実、黒澤明監督の代表作の一つ『七人の侍』がアメリカの“西部劇”版『荒野の七人』としてリメイクされた作品ということを考えれば、うなずけるのではないでしょうか?


下記再生ボタンをタップするとイメージ動画が再生されます。
※動画を再生すると音声が流れますのでご注意ください。

https://www.youtube.com/watch?v=nlXBaP7l5n4

REMI RELIEF(レミレリーフ) デニム ウエスタン シャツ

ヴィンテージの雰囲気をスタイリッシュに
本格的なウエスタンシャツのディティールはそのままに、着丈やシルエットを現代風にモディファイしたデニムシャツ。

リアルユーズドと見紛う高精度な生地は、熟練の職人の手で一枚一枚、丹念に加工されたもの。随所に見られる、擦り切れたダメージ加工も、長年着古したかのように、本当にリアル。

その上でシルエットは、すっきりとしたタイトフィット。ヴィンテージを今のスタイルにも合うように、モダンに昇華された逸品です。

最後に

一昔前は「西部劇」と呼ばれる映画やドラマはとても人気があり、作品も多数ありました。

「西部劇」の見どころは主人公の「カウボーイ」が無法者と対決し打ち負かすという爽快感。

これはフロンティアを経験した開拓者精神と一致し、アメリカでは大変な人気を博しました。

日本における「時代劇」も同じような内容なのですが、現在はどちらも人気があると言えない状況です。

「西部劇」や「時代劇」が廃ってしまった理由とは?

少し考えさせられる問題だと感じるのは筆者だけでしょうか。

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新たなアメリカンベーシックを生み出し続ける大人の為のアメカジブランド『REMI RELIEF(レミレリーフ)』

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