スニーカーの適切な《保管方法》とは?劣化を防ぐ方法を解説
きれいな状態で保管していたはずのお気に入りのスニーカーがいつの間にか劣化していたという経験はありませんか?
どうしてと感じるかもしれませんが、きれいに洗っていても履く回数が少なくてもスニーカーは保管方法によって寿命は大きく変わるのです。
そこで今回、スニーカーの劣化を防ぐ適切な保管方法について解説していきます。
保管していてもスニーカーが劣化する原因
汚れたままで保管していれば劣化することはイメージできますが、きれいに洗っているにも関わらず劣化するのはなぜなのか。
ひび割れやシミ、臭いなどが発生する原因について解説します。
湿気による加水分解でソール劣化
劣化するとソールがボロボロになることや硬化することがあります。その原因は「加水分解」です。
スニーカーのソール部分には水分に弱い性質を持ったポリウレタンやEVA(エチレン酢酸ビニル)が使用されています。これらの素材は空気中の水分を吸収しすぎた際、水と反応して分解されてしまうのです。これを加水分解と呼びます。
この反応は新品のスニーカーであっても起こる現象のため、きれいだから大丈夫というわけではありません。
汚れたままはシミになりやすい
スニーカーに泥や土などが付着したまま保管しておくと茶色のシミができます。とくにキャンバス地は繊維に入り込みシミになりやすいです。
飲食物など油分を含んだものであればなおさらシミになるため、汚れたまま放置することなく洗う必要があります。
高温多湿となる夏はカビや臭いも
スニーカーだけでなく靴全般に言えることですが、足は汗が多く出るため蒸れやすいです。
とくに夏場は発汗量も多いため、脱いだスニーカーには皮脂が付着し湿った状態になっています。これを放っておくと菌が発生して臭いがするのです。また湿った状態だとカビも発生しやすくなります。
日光が当たり変色する
靴箱ではなく日光が当たるような場所にスニーカーを保管しておくと、気づいたら全体的に色あせていることや部分的に変色することがあります。
またビンテージスニーカーなど部屋に飾るときも同様です。紫外線はもちろん、照明も直接当て続けると変色する可能性があります
日常的なスニーカーのお手入れと保管方法
履き終えたらそのまま保管するのではなく、ちょっとお手入れするだけでスニーカーは長持ちします。基本的には以下を最低限しておくと良いでしょう。
- 1日履いたスニーカーを保管する前にブラシやタオルなどで汚れを落とす。
- 脱いだら一晩出したままにしてスニーカー内を乾かす。
- 雨で濡れたら拭き取り、日陰干しして乾燥させる。
- 油やジュースなどで汚れたら浸透する前に洗う。
- 2週間に1回くらいは表面をきれいにしてから防水スプレーをかける
保管する前のひと手間でスニーカーの劣化具合は変わるので、日常的にお手入れすることをおすすめします。
長期的な保管にはしっかり加水分解対策を!
スニーカーの劣化を防ぐためにも保管前の加水分解対策は欠かせません。カビや臭い、シミ予防にもつながります。ここでは空気中の湿気からスニーカーを守る保管方法をいくつか挙げてみましたので1つずつみていきましょう。
シリカゲル乾燥剤を入れる
湿気対策としてメジャーなシリカゲル乾燥剤は置いておくだけなので簡単です。
ただスニーカーの上に置いてしまうと黄ばむ可能性があるため、ソールの下に敷くようにしましょう。またシリカゲルでなくとも靴用の乾燥剤であれば基本的には問題ありません。
手がかからず加水分解対策できる便利なアイテムです。
木製のシューキーパーで湿気吸収
木製のシューキーパーはスニーカーの水分を吸収するだけでなく、シワや型崩れの防止にもなります。
できれば吸湿性の高いニス加工のないものがおすすめです。無垢仕上げのシダー製(針葉樹)シューキーパーであれば抗菌作用もあり、防臭にも役立ちます。
保管パックで湿気をシャットアウト
湿気からスニーカーを守るのに非常に有効な方法は保管パックを使用することです。
密閉できるプラスチック製の保管パックに入れ、中の空気をしっかり抜いて保管しておくことで空気をシャットアウトします。ほかの靴から臭い移りすることもありません。木製のシューキーパーや乾燥剤と一緒に使用するとより効果を発揮します。
防水スプレーで湿気や汚れ対策
保管前にスニーカーを洗ってきれいにしたら、防水スプレーをかけておきましょう。湿気の吸収を抑えることもでき、スニーカー表面を汚れから守ってくれます。
頻度は2週間に1回くらいで大丈夫です。
大切なスニーカーには保管用パックがおすすめ
保管するときに湿気からスニーカーを守るには保管パックが効果的です。そこでおすすめしたいのが快適なスニーカーライフの提供を目的に開発されたマーキープレイヤーの保管パック。
チャック付きなので空気をシャットアウトし密閉状態での保管が可能です。またフィルムに特殊なUVカット加工を施しているため紫外線によるダメージを抑えてくれます。
日常的に履くスニーカーはもちろんですが、ビンテージスニーカーなど大切なコレクションの保管に重宝すること間違いなしです。
最後に
ここまで大切なスニーカーを劣化させない適切な保管方法について解説してきました。
少しお手入れするだけでも良好なコンディションを保ち、きれいな状態で長く履き続けることができます。できれば定期的にスニーカーを履くことも大切です。履くことでソールに吸収された余分な水分を出し、加水分解の抑制にもつながります。
今までスニーカーの保管方法を知らなかったという方も、今回の内容を参考にぜひ実施してみてください。
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