オーシバルとセントジェームスのバスクシャツの違い。あなたに合うのはどっち?

こんにちは!コロモビトライターのチバです。

フランス発の有名ブランド、オーシバルセントジェームス。どちらもバスクシャツの代名詞として広く知られていますが、実はその特徴や着心地には少し違いがあります。

今回は、オーシバルとセントジェームスを徹底的に比較し、どちらが自分にピッタリなのかを探っていきます。それぞれのブランドの魅力を再確認し、縮み方やデザインの違いまで詳しく解説しますよ!

目次
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バスクシャツの起源

引用:ORCIVAL

バスクシャツ(フランスでは「マリニエール」)は、フランスのバスク地方の漁師たちが作業着として着用していたのが始まりです。1858年にはフランス海軍の制服として採用され、その機能性が認められました。

特徴的なボートネックは、濡れても脱ぎ着しやすく、七分袖は作業の邪魔になりません。また、白×青のストライプ柄は視認性が高く、漁師同士が識別しやすいように設計されています。この配色はフランス国旗を意識したもので、兵士たちの士気を高めるためとも言われています。

1920年代にはリゾートウェアとして注目され、ピカソなどの著名人にも愛用され、ファッションアイテムとして発展していきました。

オーシバルの特徴

オーシバル(ORCIVAL)は、フランス発の本格派バスクシャツブランドで、100年以上の歴史を誇ります。もともとはフランス海軍向けに提供されていた背景があり、今でもその耐久性本格的なデザインは変わりません。

オーシバルの最大の特徴は、伝統的なバスクシャツと同じ丈夫なコットン生地を使用したクルーネックがあるということ。ボートネックが苦手という人にもぴったりで、シンプルながらも高い着回し力を誇ります。

また、オーシバルはBshopBEAMSなど、幅広いセレクトショップで取り扱われており、別注アイテムも多く見かけます。オーバーサイズなどシルエットの種類も豊富で、ファッション性が高いと感じる人も多いでしょう。

セントジェームスの特徴

引用:SAINT JAMES

セントジェームス(SAINT JAMES)は、フランス北部ノルマンディー地方のセントジェームス市で1889年に創設されたブランドです。漁師や船乗りたちの仕事着であるマリンセーターが、現在のセントジェームスのシャツの原型となっています。産業革命を経て、伝統的な手法と高品質な素材を用いて製造されたバスクシャツは、今も変わらず高い評価を受け続けています。

ブランドの象徴であるモン・サンミッシェルをモチーフにしたロゴには、「Né de la mer(海から生まれた)」という言葉が添えられており、海と自然に根ざした精神が込められています。

オーシバルが東京に1店舗のみ展開しているのに対し、セントジェームスは全国に多数の店舗を展開しています。自社店舗を多く持つことからもトレンドに左右されない「定番の服」としてのこだわりが感じられます。

オーシバルとセントジェームスの比較

コーディネートに取り入れやすいボーダーのバスクシャツといえば、全面ボーダータイプではないでしょうか。今回は、生地に厚みがあり大人の男性にもおすすめな、オーシバルの「COTTON LOURD(コットンロード)」と、セントジェームスの「OUESSANT(ウェッソン)」の違いを見ていきます。

ネックの違い

オーシバルは、ボートネッククルーネックの両方が選べるのが特徴です。特にクルーネックは、より多くの人に似合うように設計されており、バスクシャツ(ボートネック)が似合わないと言っていたバイヤーも「これなら着れる!」と絶賛するほど、シンプルで誰でも着やすいデザインです。

一方、セントジェームスは、ブランド創設以来ほとんど変わらないボートネック一筋。トレンドに左右されることなく、スタイルに個性を加えることができる、そんな魅力的な特徴を持っています。このボートネックのデザインは、時代を超えて愛され続ける理由の一つです。

実際にオーシバルの「クルーネック」とセントジェームスの「ボートネック」を計測してみると、ネック幅に5cmもの差があり、大きく印象が異なります。この差が、各ブランドのデザインに対するアプローチの違いをしっかりと感じさせてくれます。

ORCIVAL(オーシバル)
ORCIVAL(オーシバル) クルーネック ロングスリーブ プルオーバー ボーダー
¥18,150

編み方・縮み方の違い

オーシバルは、縦方向にストライプ地を編んで、横向きに仕立てることでボーダー柄を作っています。この編み方は、生産効率を優先した元々のボーダーカットソーのスタイルで、生地は編み方向に縮むため、オーシバルのシャツは横に縮む特性があります。

対して、セントジェームスは、最初からボーダー地に編んでいるため、洗濯後には縦に縮むという特性があります。

オーシバルは、元々のボーダーカットソーの編み方を今も守り続け、セントジェームスは100年以上も変わらないボートネックを維持しており、それぞれに変わらない伝統が息づいています。

シルエットの違い

オーシバルとセントジェームスの両ブランドは、「レギュラーフィット」と「ワイドフィット(ルーズフィット)」の2種類のシルエットを展開しています。

オーシバルの方が、レギュラーフィットはより小さめに感じることが多く、スッキリとしたシルエットでスタイリッシュな印象を与えます。一方、ワイドフィットはトレンド感が強い印象で、ややゆったりとしたリラックス感があり、カジュアルで今っぽいスタイルを楽しめます。

セントジェームスは、オーシバルに比べて少しサイズ感がゆったりめなことが多く、レギュラーフィットでも程よくリラックスした印象です。ワイドフィットは、セントジェームスらしいクラシックなスタイルを保ちながらも、やや広めのシルエットで着心地の良さを提供してくれます。

おわりに

オーシバルとセントジェームス、それぞれに特徴があってどちらも魅力的です。オーシバルは、ネックやシルエットの種類が豊富で、トレンドを取り入れながらバスクシャツを着たい人にぴったり。セントジェームスは、トレンドに左右されない定番のスタイルが好きな人におすすめです。

どちらも、バスクシャツとしての歴史と伝統があり、自分のスタイルに合った一枚を見つけることができるはず。どちらのブランドも、長く愛用できるアイテムを提供してくれるので、日々のコーディネートにぴったりの一着を選んでくださいね!

オーシバルのことをもっと知りたい!という方は、以前の記事も是非ご覧ください!

また、近日中に Focus on Styling でメンズスタッフがスタイリングを紹介します。そちらもお楽しみに!

この記事の執筆者 チバ
この記事の執筆者 チバ
■年齢:33■身長:182■趣味:Netflix鑑賞■好きな服(スタイル):ミリタリー■座右の銘:足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り
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