Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.60
日々、数えきれないほどの「服」に囲まれて過ごすロココのスタッフたち。
トレンドや定番アイテムに常に触れ続けているからこそ、物欲は止まることを知らない…。
そんなファッション好きのスタッフが、「今すぐには買えないけど、次の給料日には絶対手に入れたい!」と狙っているアイテムを独自の視点でご紹介!
リアルな目線で語る、こだわりと熱量あふれる"ちょっと大きめな独り言"をお楽しみください。
デッドストックの生地が叶える他にない一着
最近、JAPAN BLUE JEANSの別注モノにめっぽう弱いんですよね。
25FWのラインナップの中で「これだ」と思ったのが、ブラッシュドコットンネル スリーピング ヘンリーネック プルオーバー。
もとになっているのは北欧ミリタリーのスリーピングシャツ。パジャマのような緩さがありながらも、ミリタリーらしい無骨なルーツを感じさせる。そこにROCOCO別注の洗練が加わって、今の空気にぴったりハマる仕上がりになっています。
特に惹かれたのが生地。もう生産されていないデッドストック生地を使用しているんです。通常のスリーピングシャツは薄手が多いなか、こちらは温かみのあるコットンネル。柔らかな肌ざわりで秋冬の立ち上がりにちょうどいい。しかも製品染めで深みのある色合いになっていて、着込むほどに表情が変わるのも楽しみです。
猫目ボタンのヘンリーネックや袖口のループボタン、さりげないパッカリング…。細部まで“ヴィンテージの空気”をまとわせながら、シルエットはリラックス感のあるボックス型。インナーを重ねてもすっきり着られるので、アレンジの幅も広い。
今はまだ暑くて着れませんが、肌寒くなる季節から真冬まで長い期間、主役として活躍してくれる一着。
これは間違いなく買いです!
By チバ
新ブランド着るアート「BY PARRA」
日本を代表する小説家・村上春樹氏の初期三部作『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』を私が手に取ったきっかけは、小説の表紙を描いた佐々木マキ氏の印象的なイラストに心惹かれたからだった。
ロココに最近入荷した新ブランド「BY PARRA」のプリントを見たときも、思わず「コレ、好きだなぁ」と唸ってしまった。
アムステルダム在住のオランダ人アーティスト・パラ氏は、スケーターであり、ミュージシャンであり、イラストレーターという多彩な顔を持つ、いま注目のアパレルデザイナーである。アートワークは手描き調で、大きな曲線と鮮やかなカラーリングが特徴の抽象的なデザイン。ブランドサイトを覗けば、今回紹介するクルーネックスウェット以外にも数多くの作品を見ることができる。佐々木マキ氏の世界観と近いものを私が感じた理由も、きっと分かっていただけるはずだ。
新入荷したこちらのスウェットのフロントには、デザイナーのアートワーク「Sail Bike」が大胆にプリントされている。セーリングボートと「CYCLING」の文字がミックスされたユニークな構造は、まさにスポーツとアートの境界線を越えたデザインだ。プリントには油性に比べて生地になじみやすく、マットな仕上がりになる水性スクリーンプリントを採用。鮮やかな発色と柔らかな風合いを備え、さらに環境にも配慮した、エシカルとデザイン性を両立した仕上がりになっている。
大胆なプリントに心惹かれつつ、「自分の年齢には少し若すぎるかも」と思いながら試着してみたが、案外そんなことはなかった。
素材はコットン100%のヘビーウェイト生地。厚みがありながらもプレスウォッシュ加工を施しているため、着心地は驚くほど柔らかい。袖・裾のリブ仕様はクラシカルな印象を加え、全体的にリラックス感のあるシルエットながらも、スッキリとした抜け感に仕上がっている。カジュアルなパンツと合わせても野暮ったくならないのが嬉しいポイントだ。
「これが大人の抜け感ってやつか」と納得しつつ、「これは買うべき一着だ」と自分を説得。
プリント系の洋服は、自分の感性との出会いが大切だと思う。一度買い逃すと手に入らないことも多く、後悔しやすい。
プリントの一枚一枚が“作品”のように感じられる「BY PARRA」。
ふとした瞬間に、アートと出会う喜びを思い出させてくれるはずだ。
By Kazu
大人になった今、選ぶべきワークパンツ
若い頃はREDCAPやDickiesを毎日のように穿き倒してきた。
油の染みや膝抜けも“勲章”みたいなもんで、無骨さこそワークパンツの魅力だった。
もちろん今も穿いているが、アラウンド30になった今、欲しいのは同じ無骨さに上品さが加わった一本。
UNIVERSAL OVERALLの100周年HERITAGEラインから登場した新構築チノは、まさにドンピシャ。
新色のチャコールは黒ほど重たくなく、ベージュより落ち着きがある。光の加減で表情が変わり、ワイドシルエットに都会的なニュアンスを与えてくれる。
タフさは残しながら、今の自分に馴染む“大人のワークパンツ”に仕上がっている。これからの季節出番しかないと思うので近々GETしようと思います。(2タックの方も気になる...)
By SWD
前回のモノローグ
Monologue|スタッフが給料日に欲しいモノ Vol.58
◆人生で一番履いたフットウェア
◆GOODなミリシャツ見つけました!!
◆夏を忘れる、羽織りの軽さ。