後悔しないために知っておくべき「革靴のサイズの選び方」
こんにちは、コロモビト.です。
靴を購入する際、誰もが悩むのがサイズ選び。
せっかく購入しても、サイズの選び方を誤ると、履かなくなってしまうという残念な結果にもなりかねません。
靴の中でも、特にサイズ選びが大切となるのが革靴です。
そこで今回は、革靴のサイズ選びにフォーカスしたお話をさせていただきます。
自分の足のサイズを正確に知る
より快適に履くことができる靴を選ぶためには、自分の「足のサイズ」を正確に知ることが大切です。
普段自分が履いている靴のサイズが自分の「足のサイズ」と考えている方が多いのですが、それは正確な「足のサイズ」ではありません。
ここで言う「足のサイズ」とは、メジャーなどを使用して測ったサイズのことを言います。
「足のサイズ」を測るのに便利な「計測シート」などもありますので、利用するというのも良いでしょう。
スニーカーのサイズ選び
革靴のお話をする前に、誰でもが一足は持っているであろうスニーカーでのサイズ選びについてシェアしておきましょう。
スニーカーには、ランニングシューズ、バスケットシューズなど様々なスポーツに対応した商品があります。
実際に競技で使用するのではなく、カジュアルなシーンで履くサイズを選ぶ場合は、先ほどご紹介したサイズシートなどで計測した「足のサイズ」に「1cm~1.5cm」プラスしたサイズが履きやすいサイズとされています。
自分の足のサイズが小さく、上記の方法でサイズを選ぶと「足元が小さく見えて嫌だ」という場合は、中敷きなどを利用するのも良いでしょう。
SHOESTRIPES(シューストライプス) 今治インソール
革靴は製法によってサイズの選び方が異なる
革靴を選ぶ際には、革靴の製法によってサイズの選び方が変わって来ます。
革靴の製法とは「アッパーとソールをくっつける工程」のことを言い、いくつかの方法があります。
今回は、革靴の製法の中でも代表的な「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」でのサイズ選びについてシェアしたいと思います。
「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」
「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」の一番大きな違いは、
・グッドイヤーウェルト製法=糸で縫いつける
・セメント製法=貼りつける
です。
グッドイヤーウェルト製法
グッドイヤーウェルト製法とは、中底とアッパー(甲革)、コバの3つを縫い付けた後に、ソール(本底)を縫い付ける製法のことを呼びます。
グッドイヤーウェルト製法の魅力は
・耐久性と耐水性に優れている
・唯一無二の履き心地
・ソール(靴底)の交換・修理が可能
など、一足の靴を大事に長く愛着を持って履くのに適しています。
逆にデメリットとして、価格が高額になるという点を挙げることができます。
セメント製法
セメント製法とは、アッパーとソールを接着剤で貼り合わせ、加圧密着させる製法です。
セメント製法の魅力は
・量産に向いている為、安価な価格で作れる
・デザイン面での制約が少なく、自由度が高い
近年の素材や接着剤の進歩に伴い、他の製法と比較しても耐久性、軽量性ともに遜色ない靴の製造が可能となっています。
逆にデメリットとして挙げられるのが靴底の交換ができない為、基本的に使い捨てになるという点です。
「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」のサイズ選びの違い
「グッドイヤーウェルト製法」のサイズ選び
「グッドイヤーウェルト製法」の革靴を選ぶ際は、ジャストサイズよりもやや小さめ、タイトフィッテングが良いとされています。
・タイトフィッテングが良いとされる理由
・革が伸びる特性を活かした製法のため
・インソール(中底)に、沈み込む特性のあるコルクなどを使用し、足裏の形にフィットさせるように作られているため
・タイトフィッテングで選ぶ際の注意点
・靴は縦には伸びないので、つま先に窮屈感を感じるサイズは選ばない
・靴には「ウィズ=Width」と呼ばれる足囲サイズがあるので、「ウィズ=Width」のサイズで調整する。
グッドイヤーウェルト製法の靴は小さめに選ぶ方が良いというのは一般論、やみくもに小さいサイズを選べば良いと言うことではありません。
またタイトフィッテングは最初は窮屈なサイズで選ぶというもので、履いて痛いサイズを選ぶことは避けた方が賢明です。
「セメント製法」のサイズ選び
「セメント製法」で作られた革靴は、ジャストサイズで選ぶというのが基本です。
革が伸びると言うことなど考えず、足入れしたときに違和感なく足の甲を包み込むサイズを選べば問題なしです。
革靴のサイズ選びの結論
「グッドイヤーウェルト製法」で作られた革靴は、長い歴史の裏付けもあり、世界中で多くの愛用者が存在しています。
長年愛され続けるその理由の一つは、苦痛感ではなく履き心地の良さです。
「グッドイヤーウェルト製法の靴は、痛いのを我慢してでも小さいサイズを選ばないといけない」という記事もちらほらと見かけますが、本当にそうなのでしょうか?
「きついけど履くことが出来る」というのと「履くと痛くてたまらない」というのは全然違います。
履くたびに苦痛を感じる革靴は、最終的に履かなくなってしまいますので、そのような時には「グッドイヤーウェルト製法」の革靴は諦めて、他の製法で作られた自分の足に合った革靴を選ぶというのも選択肢の一つだと思います。
「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」の革靴をご紹介
「グッドイヤーウェルト製法」と「セメント製法」で作られた革靴をいくつかご紹介させていただきます。
グッドイヤーウェルト製法
・JOSEPH CHEANEY(ジョセフチーニー) LIME ライム レザーシューズ
モダンな表情が魅力の本格英国靴
JOSEPH CHEANEYのストレートチップモデル『LIME(ライム)』。
「本格的な英国靴をより多くの方に着用してほしい」というメーカーの願いから生み出されたシティコレクションのうちの一足です。
その中でも、キャップトゥのライムは最もクラシックなデザイン。冠婚葬祭からビジネスシーンまで対応できる汎用性の高さが魅力です。
・SANDERS(サンダース) 1846B キャップトゥ オックスフォード
ドレッシーな別注モデル
イギリスのノーザンプトンにて、品質の良い靴を作り続けるSANDERS。
このたび、ROCOCOの別注モデルです。
きめ細やかなイタリアンレザーをアッパーに使い、グッドイヤー製法で作られた内羽根ストレートチップ。「STET」という日本ではあまり見られないドレッシーな木型を採用することで、上品な仕上がりに。
特にビジネス、フォーマルの場で活躍し、大人の足元をぐっと引き立ててくれます。
・WHEEL ROBE(ウィールローブ) 15077 パンチドキャップトゥ ダービーシューズ
堅牢でエレガントなパンチドキャップトゥ
クロムエクセルレザーを使用した堅牢な作りのダービーシューズ。
型崩れしにくい肉厚な革ながらも足馴染みが良く、長く愛用して頂ける一足に仕上がっています。
日本人の足型に合わせたオリジナルの木型を用いることで、優れた履き心地を実現。 これからの人生、愛着をもって長く履いてほしいという思いから、日本の職人が妥協せず1足1足作り上げています。
・MOONSTAR(ムーンスター)Uチップ トラッドレザーシューズ
本革×機能性でいつでも紳士に
「紳士になれる靴」をコンセプトに革靴のもつ雰囲気や上品さをカジュアルシューズに落とし込んだライン「gently」より、Uチップのトラッドシューズ。
30年以上の歴史がある日本初のウォーキングシューズブランドWORLD MARCHの技術力を引き継ぎ、“優しい”履き心地を実現。素材は本革で上品に仕上げつつ、高い機能性が頼もしい1足です。
最後に
人間の足は、親指が一番長い人もいれば、人差し指が親指よりも長い人もいます。また、くるぶしの位置の高さは人によって様々です。
どんなにおしゃれな革靴でも、自分の足に合っていない革靴を履いていると、最終的に歩くことができなくなるという悲惨な目に合わないとも限りません。
今回の記事を参考にして、自分の足の実際のサイズ、そして特徴を知ることで、より快適に履くことができる革靴に巡り合うことができます。
今回の記事が「革靴選びの参考になった」という方が一人でも多くいらっしゃれば嬉しく思います。
「サイズ選び」についての記事は他にもございますので、合わせて読んでみてください。
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