"涼"を手に入れる最善の選択肢。
私が思うに、夏の猛暑を快適に過ごせる究極のアイテムは「短パン」であると。
昨今、涼しさをウリにしたウエアも多数あるが、やはりあの開放感のある着心地には勝てないのではないか・・・。
ただ問題は、大人が穿くにはラフになり過ぎやしないか。
休日のダラダラしたおじさんには、なりたくない。
しかし、デザインの選び方や着こなし方次第で、清涼感のある上品なスタイルになれるのもまた事実。以前「ROCO'S LOOK ＜23SS Vol.2＞」の特集でもショーツコーデを載せているのでスタイルの参考にしてみてほしい。
この夏は、むしろ「短パン」は大人こそ穿くべきではないかと心に言い聞かせ、過酷な暑さを乗り切ってみてはどうか。
なお、虫刺されにはくれぐれもご注意を。
PERFECTION
1982年にイタリアにて創業したパンツ専業ブランド「PERFECTION」。
イタリアという名前を聞くだけで、大人な雰囲気を印象を受ける方も少なくないと思うが、デザインやシルエットも名前負けしない、しっかりとしたつくり。
パンツ専門に取り扱っていることもあり、リラックス感はありながらも、上品に魅せてくれるルックスはさすが。軽量で厚みを抑えた生地は、通気性や吸水性にも優れており、涼しく快適な大人スタイルを叶えてくれる。
JAPAN BLUE JEANS
当店で人気を誇るオフィサーテーパード(RJB4600)をショーツに。もともと、オンオフでも穿けるくらいスマートなシルエットが人気のチノパンだったが、ショートパンツになっても雰囲気はそのまま◎。比較的タイトなつくりになっているが、ストレッチが利いているので、穿き心地も上々。
ショーツのみ、新色のボルドーを追加。何とも言えない絶妙なアースカラーが、夏に映える。
スリムなショーツなので、トップスにはややゆったりとしたシャツがオススメ。
GOOD ON
古き良きアメリカ製品が備えていた、タフで着込むほどに風合いが増すTシャツを目指し、設立したGOOD ON。とにかく「綿」へのこだわりがスゴイ。
厳しい品質基準をクリアした上質なアメリカ綿を選定。気候や時期によって、産地も使い分けているらしい。基本全てのアイテムにコットンを使用。というか、コットンでしかアイテムを作らない。それほどまでに情熱を注がれたウエアは、風合いや着心地が格別。
今回は、ふわふわとした両面パイル地とTシャツ生地のアイテムを紹介するが、どちらも極上のリラックス感。またGOOD ONは染の技術も秀逸で、そのあたりは商品ページで要チェック。
KEPANI
生地の命である糸の生成から縫製まで、全ての工程を日本国内で仕上げる『Kepani』。特質すべき点は、”ふんわりと体を包み込むような軽い着心地”と、”ヴィンテージ感のある表情”。メイドインジャパンの強い思いと歴史が込められたアイテムを提供する。
独自のオリジナル素材「ラフィースパンフライス」は、とにかく伸縮性が抜群。通気性にも優れ、まさに肌が喜ぶ極上の着心地だ。
スエットよりは薄手で、Tシャツよりは厚みがある。その絶妙なソフトタッチな生地は、唯一無二。正直私は、他で見かけたことがない。
また、杢グレーの風合いも抜群で、シンプルなトップスに合わせても様になる。新たなスウェットショーツの幕開けが今ここに。
GOHEMP
サスティナブルで機能的。ヘンプ素材を使用した国内ブランドGOHEMP。
環境に優しく持続可能で、心地よい肌触りと通気性が魅力の天然素材を全てのアイテムに使用。ナチュラルでラフな要素ありつつも、機能的なアウトドアギアの要素もしっかり搭載。
今回紹介するショーツも、使い勝手の良いポケットが多数ある、ありそうでないデザイン。人々の暮らしを豊かにするエコの精神と、遊びの効いたファッションアイテムは、いつも私たちをワクワクさせてくれる。
FOB FACTORY
3年後にも「買って良かった」と感じられる服作りを目指す、岡山児島のブランド「FOB FACTORY」。当店でもお馴染みのブランドであり、基本全てのアイテムを取り扱っている。
古き良きヴィンテージアイテムを踏襲しつつも、決してレプリカではなく、独自の解釈でアレンジを加えられたアイテムたち。雰囲気がありながらも、現代のスタイルに合わせやすいのが魅力だ。
見た目はシンプルなショーツでも、生地、縫製、シルエットがしっかりしていれば、洗練された風格がある。トレンドのあるシルエットというよりかは、ずっと長く着られる丁度いいフィット感が、私は好きだ。
SPRAY WAY
1974年に英国マンチェスターにて創業しアウトドアブランド「SPRAY WAY」。日本では聞き馴染みのないかもしれないが、本国では結構メジャーどころ。
高品質な機能アイテムを比較的低価格で提供するコスパの高いブランド。日本でいうモンベルと言ったところか。
撥水性・速乾性・紫外線対策などしっかりとした機能が備わりつつ、都会にも馴染むスマートでシンプルなデザイン。それでいて、お財布に優しい価格となれば、何枚か持っておきたいところ。
＋phenix
スキー好きなら、一度は耳にしたことがあるだろう「phenix」。その老舗メーカーが、DNAであるスキーのテイストを派生しながら、テクニカルな素材や機能を現代ストリートに落とし込んだのが「＋phenix」。多様性を持ったアイテムを提案する、まさにアーバンアウトドアなブランドである。
こちらのショーツも、耐久性・ストレッチ性に優れたリップストップコーデュラナイロンを使用。撥水効果もあり、軽量でかさばらない、パッカブル仕様。旅行やアウトドア用でカバンに忍ばせておくと何かと重宝する。
スッキリとしたルックスで、アクティブシーンはもちろん、シティユースにも最適な1本に仕上がっている。
HOUDINI
「魔法のような着心地の良さ」をコンセプトに、設立された北欧スウェーデンのアウトドアブランド。北欧と言えば、洗練された街並みが目に浮かぶが、アイテムもそれを継承しているかのように、スマートで美しい。
もともと、先鋭的な登攀をすることで活躍していた女性クライマーが設立したブランドだけあり、ムダを省いたミニマルなルックスでいて、機能的なアイテムは、作り手のセンスを感じる。
伸縮性と速乾性に優れた超軽量素材のショーツは、まさに高温多湿な日本にうってつけのアイテム。これから、夏のレジャーを楽しもうと計画している、オシャレ感度の高いオジサンには欠かせない1本になるだろう。
