秋になると恋しくなる「シャツ」。
さて、今年は何を着ようか・・・
9月も半ばを過ぎ季節の移り変わりとともに、ファッションも本格的に秋モードへ。秋になって、まず着たくなるのが「シャツ」。
ここ数年、シャツを1枚で着られる季節が段々と短くなっている気がしますが、インナーとしても活躍しますし、やはり大人のスタイルには外せない必須アイテム。
また、“ド”が付くほどの定番ワードローブだけに、デザインバリエーションが非常に豊富です!言わずもがなですが、素材やデザインが変われば印象も大きく変化。
という訳で、今回はROCOCOがこの秋冬オススメするシャツをジャンル別でご紹介いたします。
BARNS
オックス ボタンダウンシャツ
まず始めにご紹介するのは、アメリカントラッドの代名詞的存在「ボタンダウンシャツ」です。アメリカの老舗ブランド<BROOKS BROTHERS>創業者の孫であるジョン・E・ブルックスが1900年に考案したと言われているアイテム。
もちろん海外インポートものもそれはそれでカッコいいんですが、こちらの日本製シャツも負けておりません。
素材は、コットン100%の国産オックスフォード生地。タテとヨコに糸を2本ずつひき揃えて作ることで、ふっくらとしながらも肉厚で丈夫です。
シルエットも、腕周りがスッキリと見える日本人の体型に合わせて計算された絶妙なパターンで、幅広に仕上げられたワイドスプレッド衿が印象的。また、主要部分の縫製は2本針巻き縫いでヴィンテージのワークシャツを再現した頑強なつくりに。
縫い・染め・洗い、全ての工程を高い技術力のある国内工場で生産し、ジャパンメイドにこだわったクオリティの高さが魅力的な1枚です。
JAPAN BLUE JEANS <CODE:SILVER>
ミリタリー ファティーグ シャツジャケット
お次は、他ではまず見かけないミリタリーアイテム。というのも、こちらはデザインやディテールをアメリカとヨーロッパを融合してつくられた現行ならではのオリジナル。
米軍で使用される「バックサテン」に、硫化染加工を施したヴィンテージ感ある風合い。何とも言えないリアリティーのある色褪せ、味のあるアタリが男心を擽ります。また、比翼仕立てに、胸ポケット下の『帯』のディテールはドイツ軍のもので、武骨なアイテムながらも品のある仕上がりに。
着丈が短めのデザインで、生地に厚みもあるので、シャツというよりかはジャケット感覚で着ていただけます。
個人的には、こういった雰囲気あるミリタリーアイテムを、キレイ目なチノパンやスラックスに合わせるのがオススメ。ぜひ、秋スタイリングに取り入れてみてください。
ROCOCO
起毛ピンストライプ バンドカラーシャツ
こちらは、使い勝手の良い“快適”バンドカラーシャツ。なにが快適かと言うと、3つの素材を良いとこ取りした生地。
「コットン」のふっくらした柔らかさ。「リネン」の中空構造によって、ある一定の温度と湿度になるまで熱量をため込みむ保温性。そこに「ウール」の特性である熱伝導性の低さによって、暖かい状態をキープ。起毛した生地の体をやさしく包み込む肌触りも相まって、秋冬に手放せなくなるそんな1枚です。
落ち着いたピンストライプ柄も、主張しすぎないないので、普段のスタイルにも取り入れやすい◎。シャツの柄にも色々ありますが「ストライプ」がやっぱり、大人の品があっていいですね。
REMI RELIEF
別注 デニム バンドカラー シャツ
REMI RELIEFと言えば「加工」の匠。こちらは、一見ヴィンテージの古着かと間違えてしまう程の自然なフェード感が魅力のデニムシャツです。
生地はインディゴでロープ染めしたジンバブエコットン糸で織り上げた特注。縫製後に岡山県の児島地区に構える自社工場で、職人たちが酸化具合まで計算し、専用の釜で空気に触れないように5時間丁寧に加工していきます。
こいいった経験と手間を惜しまず注ぎ込むことで“長年着込んだリアルな表情”に。普段何気に見た目の良さで選びがちですが、ここまでの仕上がりになるまでには、見えない企業努力が隠されているんですね。
もちろん、生地以外にもシルエットも秀逸。近年ゆったりとしたサイジングが主流ではありますが、こちらは古式ゆかしい細身シルエット。流行に迎合しないベーシックなスタイル。このブレない姿勢にも惹かれます。
また、通常ボタンダウンシャツの形ですが、バンドカラー仕様に別注。首元にニュアンスのあるシャツは、適度に抜け感を与えくれます。上からアウターを羽織っても、衿元が干渉しにくいので、インナー使いしやすいのも魅力ですね。秋冬のレイヤードにぜひ。
FNOR
シュリンプスリーブ シャツコート
最後にご紹介するのは、どことなく懐かしいレトロな雰囲気を醸し出す1枚です。
古着シャツのデザインをベースに、オーバーサイズで制作。丸みのあるエビのシルエットをモチーフにした袖は、タックを施すことで立体感が生まれ、簡単に洒落感のある雰囲気を演出。ゆったりとしたフォルムに対し、袖丈は短めにすることで絶妙なバランスで着用できるように仕上げました。
生地は、ミリタリーモールスキン。丈夫でやや硬めの質感は重厚感があり、ライトアウター感覚で着用いただけます。また、ありそうでない絶妙なカラーリングも魅力。後染めのガーメントダイで、完全に色が入りきらないことで生まれるムラ感が、ヴィンテージライクな雰囲気を引き立てます。
袖を捲って、Tシャツやニットの上からカバっと羽織ると、それだけでいい感じにまとめてくれます。
色柄や着方次第でラフにも上品にも見せてくれるシャツは、何枚でも持っていたいアイテム。
着こなしに欠かせないシャツで、この秋冬のスタイリングを存分に楽しんでください。