英国紳士にあこがれて・・・
最近注目を集める「ブリティッシュトラッド」。
今までストレッチ素材やビッグシルエットなどのルーズスタイルが主流でしたが、長らく続いた「リラックスの時代」もそろそろ・・・。
感度の高い大人の間では、クラシックでスマートなトラッドスタイルを好む人が増えてきている印象です。
いつの時代も、メンズスタイルのお手本としてファッションをリードする英国紳士達。そんな憧れの人たちが愛用する、英国にまつわる名品をご紹介いたします!
まずは、多くを語らずとも誰もが知る『BARBOUR(バブアー)』。時を越え、国を越え、性別を越えて、愛され続ける英国ブランドです。
その中でも、代表的なモデルが、「Bedale」と「Beaufort」。
一見すると非常に似ている両モデル。
1980年に発表された「ビデイル」は乗馬用ジャケットとして登場。
乗馬用に作られている為、馬に乗った時のジャケットのバランスや、風の中で走り抜けることから袖回りに工夫が。肩回りは動きやすいラグラン仕様になっており、動作などに合わせたデザインに。
ジャケットの後ろ側は、両サイドに切れ目が入っており、開閉できるスナップボタンがついた、サイドベンツの仕様。
現代では馬に乗る機会は少ないと思いますが、風を通しにくくバイクや自転車での利用も◎。
デイリーに大人カジュアルを楽しむなら、こちらがオススメかと。
片や、「ビューフォート」は1983年にハンティング用として発売。
「ビデイル」に比べやや着丈も長く、お尻まで、隠れる着丈の長さに。ハンティング用として開発されている為、後ろ裾には、左右にジップで開閉できる、ゲームポケットを配備。
また、リブ仕様のビデイルとは異なり、面ファスナーで開閉が出来る仕様なので、スーツや、ジャケットの上から羽織った時の袖口の収まり具合も◎
ビジネスを兼ねて使いたい方は、こちらの方が宜しいかと。
1969年に設立の『BEAVER OF BOLTON(ビーバーオブボルトン)』。あまり馴染みのない方も多いかもしれませんが、伝統技術でイギリス製造に拘ったファクトリーブランドです。
創業当初は、余剰のナイロンキルトの生地を使ったジャケット作りからスタート。間もなくその商品は評判となり、英国にとどまらずイタリアやアメリカなど海外でも認知され、現在はカントリーウェア、ハンティングウェアブランドとしての地位を確立しております。
こちらは、そんな老舗ブランドに別注したオリジナルモデル。品のあるスタンドカラーのキルトジャケットは、コーデに落とし込みやすくオンオフ問わず着用可◎。
中綿入りのキルティングに、裏地は起毛したフリース素材。軽くて、暖か、そしてスマートに着用できる。平日はビジネスで、休日は街で、1枚あると何かと重宝するアウターです。
伝統的なUKスタイルのニットを現代的な要素を取り入れ提案している『OLDDERBY KNITWEAR (オールドダービー・ニットウェア)』。
提携しているのは、
100年以上続く、ローゲージを得意とする工場。
ハンドフレームのミシンを使用している工場。
イギリス国内でも2社しかない1890年代の丸胴のハイゲージを編める機械をもっている工場など様々。
素材は、イギリスの英国羊毛組合の厳しい品質をもったウールに与えられる“ブリティッシュ・ウールマーク”を多く使用しています。
こちらは、ハンドメイドで繊細に編み上げられたアラン模様が印象的な、厚手ニット。存在感のあるデザインニットは、1枚着るだけで、イイ雰囲気◎。
程よいゆとりを持たせた身幅で、シャツとの相性も申し分ありません。ジャケットやコートの中から、チラッと見えるのも、乙な感じです。
革靴の聖地として1世紀以上前から栄えているイギリスのノーザンプトンから生まれた、歴史ある老舗シューメーカー『JOSEPH CHEANEY(ジョセフ チーニー)』。
1966年には英国で最も栄誉ある賞の一つである、王室主催のQueen’s Award賞を受賞。すべての工程をノーザンプトン州で行い、英国伝統のグッドイヤーウェルト製法で新しいスタンダードを作り出すシューメーカーです。
その中でも、今回ご紹介したいモデルは2つ。
ますは、ロンドンの金融街で愛される「シティコレクション」の「LIME」。ラスト「11028」を採用。
内羽根式で華美な装飾を排したオーセンティックなモデルで、アッパーはブラックカーフ。ビジネス向きの気品溢れるモデルです。
また、本格的な英国靴をより多くの方に着用していただきたいという思いから、実用面でのクオリティを保ちながらも、他のコレクションに比べお求めやすい価格なのも嬉しいポイント。
そして、もう一つは、英国文化を継承した英国紳士靴の新定番「カントリーコレクション」の「CAIRNGORM Ⅱ C」。
日本で英国紳士と聞くと、スーツに、足元を守るのは、堅牢かつ優美な英国生まれのオックスフォードシューズ。しかし、英国紳士もウィークエンドには都会の喧噪を離れ、自然豊かなカントリーサイドでレジャーを楽しむ。
雨の多い英国のぬかるんだ田舎道や荒れた山道、リバーサイドをものともせず歩ける厚みのあるコマンドソール、雨水の侵入を防ぐメソッド、泥はけの良いグレインレザーなど、カントリーシューズにみられる仕様はそのためです。
英国軍に提供していた実績のあるミリタリーラスト「4436」を使用し、丸みがありやや無骨なフォルムながらも、どこか愛嬌のある表情が特徴。
クラシックなルックスながら快適性を考慮されたつくりの逸品は、スタイル問わず長く愛用いただけます。
名工ジョン・デントが興した手袋の最高峰『DENTS(デンツ)』。
その歴史は古く、創業はなんと1777年。
日本で言うと、江戸中期。
革の鑑別と裁断技術において天才的な才能を持ったデンツが作り出す手袋は、手にしていることを忘れてしまうほどのフィット感を持つことから『シークレットフィット』と呼ばれ、名声を博しました。
優れた製法技術を代々受け継ぎ、その職人気質と時代を超越したスタイルは、230年以上も大切に培われています。
「ビスレー」は、肌に吸い付くような滑らかな感触が体感できる柔らかなヘアシープ(羊革)を使用。ステッチのないシンプルなデザインとインシーム製法で細身に仕上げているのでビジネスやフォーマルな場面に。
「フレミング」も、同様にヘアシープを使用。指と手のひらの一部には通気口を配備し、手首部分には高級感漂うストラップ。また、シックな風貌ながら、タッチパネルにも対応。現代人には嬉しい限りです。
イギリスの紡績産業の中心ヨークシャーで、1972年に創業したラグ製造専門メーカーの『HIGHLAND TWEEDS (ハイランド ツイード)』。
英国産の最高級ウールを使用し、羊毛の紡績から染色、製造までを一貫して自社工場で行い、世界に認められるハイクオリティなラグやブランケットを生産しています。
「クラシカルな「タータンチェック」は、いまやファッションに欠かせない存在。元々は、スコットランドの高地(ハイランド)で織られ始めた無地織物でした。
厳しい寒さから身を守る為の、草木染の肩掛けとして作られたその織物は、いつしか多色染めの格子柄を指すように。中世に入り、タータンは、氏族を見分ける為の柄となり、日本でいう家紋。
今は定番柄の一つになっているタータンですが、スコットランドの歴史から生まれた由緒正しき柄なのです。
バリエーションも豊富で、無地もあるので、コーデに合わせて幅広く使っていただけます。本格的なイギリスマフラーながら、価格もお手頃でコスパ◎。プレゼントにも、喜ばれそうですね。